2008年5月31日土曜日

早起き ママ研究者さんメソッド

最近ブログを行き来し合っている「ママ研究者」さんの早起き記事を読みました.
(こういうときに,とらっくばっく,というものをするといいのでしょうか...
ぬぬぬ,課題がもう一つ増えた.)

す,すごい...彼女は5時前に起きてらっしゃる...
ブラボー!しかも毎日.

一方私は,3勝2敗.三日坊主,の典型です.^^;;;

ママ研究者さんメソッド,すごく良さそうです.
私も見習ってがんばってみまーす!

2008年5月29日木曜日

今日も早起き

3日続けて早起きできました.

コドモが0歳児の時は,24時間営業になって,
何度も何度も朝焼けを見て,
ああやればできるじゃん,早起き,と思いましたが,
2歳になったころには魔法がとけてました.

真夜中より,朝にコンピューターに向かう方がいいみたい,
ということは確かですね.

朝方シフト,いつまで続けられるか...?

2008年5月28日水曜日

朝 ほにょろろ をしてみた

昨日,朝6時前に目がさめたので,

朝にブログを更新してみました.
→深夜に行うより爽快感があって良いような気がします.

今日,再び6時半くらいに目がさめたので,

近所を走ってみました.
→ほんの3分程度だったと思うのですが,大変なことになりました.
(息切れがすごいことになって,おえっとしました.なんだこれ.)
でも,これまた爽快.

そしたら

→ねぼすけの夫が起きてきました.
→子供は寝起き悪くぐにゃぐにゃでしたが.
→ちょっと早く出動できました.

そしたらそんな朝に

→友人のところに女の子が産まれた!というニュースが入りました.
キャー!おめでとう!

【まとめ】

早起き,いいかも

2008年5月27日火曜日

男女共同参画推進

カタイタイトルですが,中身はなるべく軟らかくいきます.

わたくし,なぜか,
うちの研究所の男女共同参画推進委員をやらせていただいております.
昨日はその会議があったので書き留めておこうと思います.

【委員になったいきさつ】
あれは2年ちょっと前,
アメリカからコドモと2人で研究所に戻り,
半年ほどが経過した頃でした.
最初の冬を越したコドモは1才になったばかり,
夫も海外から帰国して夫と3人の新生活を始めようとしていました.
勝間さんの本「インディで行こう!」をsuikyoさんに教えてもらい,
読んだ頃でもあります.

私の着任&復帰時に随分お世話になった人事の方に,
「一緒にランチしませんか?」と誘われ,ほいほいと行ったら,
参画担当のTさんも一緒でした.
それで,
「ちょっと会議で発言してみませんかー」
と打診されたのです.

私はうちの研究所に着任するとき,また産後復帰時に
随分と自由にやらせていただいてしまったので
(これに関してはまたいつか改めて...)
その埋め合わせになれば,と
気軽な気持ちで引き受けてしまいました.

第一回目の会議に行ってビックリ.
えええ!
普段おお目にかかる機会がないような研究所事務トップの方がたがずらり...
しまったぁー!わたし,場違い!
もちろん皆さんスーツです.
もっとちゃんとした格好してくるんだったかしら...

【会議】
しかし,会議が重ねられるにつれ,
私は,自分が全然場違いじゃないことに気づきました.
子育て支援,女性研究者の比率アップのために何をすべきか,
意識啓発,等々,様々な議論がなされました.
産前・産後,子育て中,直面するいろいろな出来事は
本当にたくさんあるんですが,
体験した人でないとなかなかその実情がわからない,ことも多いわけで.
で,委員の約半分は,事務系の部長クラスまたはそれ以上の男性です.
「出産,子育てと研究の両立,そりゃぁ大変だろうなぁ,」
と頭で想像することはできても,
これまで子育てに積極的なコミットをした経験のないかたがたは,
ともすれば別の星の出来事なわけで(言いすぎ?失礼!)
現場の生の声をこの会議の場で伝える,のが
私の重要任務なのだ,と思い至りました.
なかなか,自分よりも一回りも二回りも上の,しかも男性陣が大半の
会議の場で発言するのは勇気がいることでした.
アメリカから帰ってきてまだあまり時間が経ってないという勢いも手伝ってか,
できるだけ積極的に発言させていただくようにしました.
これは今ではぐっとポジティブに捉えることができるようになって,
良いトレーニングになったと思っています.

Tさん(私と同年代の女性,子育て経験あり)の見事なコーディネートと,
委員長の強いリーダーシップで
この2年間,少しずつかもしれませんが着実に,
制度改革,意識啓発,の取り組みが進んできました.
さきほどもちらりと書きましたが,委員は大半が男性,しかもかなりシニア.
子育てと仕事の両立に奮闘している女性からしてみれば,
はるか遠ーくの方にいらっしゃるかたがたばかりでした.
そのメンバー構成に疑問を持ったこともないではありませんでしたが,
そもそもほとんどいないんですもの,事務系で課長以上の女性...

【そして昨日】
男女共同参画推進委員会も今年で3年目.
今日は今年度第一回目でした.
会場に向かう途中で,私が行くのと逆方向に行く委員の部長とばったりお会いし,
会場が変更になったことを知りました.
「なんで変更になったんですかね」
「ほら,今日から,事業所のかたがたも参加するんでしょ.
だから,広いとこじゃないといけないんだよ,きっと」
ああ,しまったー...!またやってしまった...
もっとちゃんとした格好してくるんだった...
(今日の私のいでたち,ハワイの学会で買った学会アロハ,チノパンにサンダル)
はい,今日から会議のメンバーほぼ倍増です.
でも,カッコは浮いてるけど,自分は場違いじゃないぞ,とばかりに
ちゃんと発言して来ました...

【男女共同参画とは】
どういうアクションを起こせば,男女共同参画が実現されるのか.
正直言って,私の中でもまだかっちりしたイメージが固まっていません.
でも,この2年,委員をやらせていただいて,私が個人的に思うのは,
子育て支援は女性だけでなく男性にも
意識啓発は男性だけでなくて女性にも
という二つのポイントです.
これは,
子育てを女性まかせにしない
組織の意思決定部分を男性まかせにしない
と言い換えることもできます.
短期的にはつい,
子育て支援→女性へ
意識啓発→男性へ
という方向に行きがちですが,
本当の意味での男女共同参画社会を実現するためには,
今までお互いがおろそかにしてきちゃったかも,という部分に
目を向けてみることも重要ではないかと.

最後に,担当のTさん,委員長をはじめ委員のかたがた,
特に,
問題に直面している当事者とは遠い立場にいるにもかかわらず,
真剣に,本気で議論し,取り組んで下さった男性委員のかたがたには
(これは良く考えてみるとなかなかできないことですよ,)
に心からの敬意を表したいと思います.

※託児所ママ仲間でもあった委員のKさん,秋に京都へ移られると聞きました.
寂しくなります...

2008年5月25日日曜日

眼精疲労には ブログとは

このところ読書とパソコンの時間が多かったせいか,
目が血走っていることに気づきました.ぎょぎょ.

ちょっと前に,同室の方からもらったひつじさんのアイピロー,
(あうう,画像を追加したい...
でもこうやって人間少しずつ進歩して行くのだ,と次の機会に期待)
昨夜試したところ,これがとてもいいです.

何の香りかとても良いにおい,安眠・鎮静効果もあるみたいで,
とてもよく眠れます.

閑話休題.

今日はsuikyoさんがお子さん連れて遊びに来てくれました.
彼女のブログで見た,「リガクル」,私が「見たい!」ってコメントをしたら,
早速持ってきて下さいました.有り難うございます!
知り合いがいっぱい出てそうです.

「ブログとは,コミュニケーション 」by suikyo
ほんとそうですね...

2008年5月23日金曜日

高性能イヤフォン

NatureとScience,そして,いいでば!英語塾のPodcastを,
iPodに入れてます.

勝間さん,CDやテープを聞いて学習する際には
高性能イヤフォンがお勧め,とおっしゃっているので,
iPod用のもの.何かないのかな,と思っていました.

そしたら,父の日ギフト,というAppleからのメールニュース.
あ,高性能イヤフォンある.どれどれ...

えええ! 4万!? もう一個は5万越え!?
ひょええええ...そんなの買えないけど,
いったいどんな音がするのかしら...

2008年5月21日水曜日

読む力

先週のどこかで,
「ちかぢかまとまった量の文章を集中して読まなくちゃいけない」
てなことを書きました.
わけあってその詳細はここには書けないのですが,無事終わりました.

○最近読書量がおおかったせいか,読むのは早かった.
○どうすれば効率良く終わらせられるか,段取りを考えてその通りに実行したら,結構さくさく終わった.
●instruction の情報が錯綜していて,私も2,3点つまづいた.

さて,他の人の意見と自分の意見はどう違うのか,違わないのか...,注目してみてみたいです.

これが終わったので,
◎読書に時間が取れます,ばんざい!
◎長いことひきずっている例の物書き,図を仕上げて決着させます!
◎翻訳を最初から読み直す時間ができました!
◎大変おめでたいイベントの準備を楽しくできます!

最後にこの頃痛感することを一つ付け加えます.

正確な情報を,いかに効率良くスピーディーに共有することができるか,が,
集団での仕事のクオリティを高めるコツのように思います.

閑話休題.

TさんのHPで,新しいお勧め本紹介されてました.
さっそく購入.
Tさんのページで紹介されている本,何冊か買ってみましたが,
どれもおもしろかったので,今回も速攻AmazonへGo.
(近々に,Tさんに承諾取って,HPをちゃんと紹介したいと思いますー.)

勝間さんの「利益の方程式」は読了しました,が,コメント書きあぐね中.
アウトプット力は,もう少し鍛練が必要ですな...瞬発力?敏捷性?が足らない.

2008年5月19日月曜日

研究会

先週は,とあるプロジェクトの研究会がありました.
私もメンバーなので参加しました.

このプロジェクトの性質上,異分野の内容のプレゼンを聞くめったにない機会です.

大きくくくって光学がテーマのプロジェクトで,だいたい
○光源の開発(物理学あるいは工学系)
○全く新しい理論・方法論・技術基盤による顕微鏡・イメージング
○顕微鏡への応用・改良(我々生物系はこのくくりに入る)
に分けられます.

いくつか,印象的なことがありました.

【人生の半分】
物理系,工学系の内容は,よく考えてみると,
そういう系統の学会には一度も行ったことがないわけで.
どこまで遡ったら勉強した経験があるか考えてみると,
驚くべきことに大学の教養課程,なわけです.
もう一つ驚くべきことに,大学の教養課程,というのは,
今の私の人生のちょうど半分,の地点なわけです.
(ギャー!と,遠い昔だわ...)

【さすがの私にも睡魔が】
さて,私は仕事場では居眠りしません.
もちろん学会や,セミナーとかでも.
眠りそうになったら,その場を立ち去る方がまし,と思っています.
しかーし,このくらい異分野のプレゼンになってしまうと,
若い頃を思い出すのかつい強い眠気が襲ってきてしまった
いうことをここに告白します...

【それでも優れたプレゼンはおもしろく聞ける】
優れた研究成果を出されている方が周到に用意されたものを聞くと,
全くの異分野であっても非常に興味深く聞くことができます.
脳が喜ぶ,感じすらします.

【寝ないのはあたりまえ,そのはるか上を行くのは...】
人のプレゼン時に寝ない.これは,書くのも恥ずかしくなるくらい
ごく普通,あたりまえのことです.

(と言ってもいろんな会場で寝ている人のなんと多いこと!
そして,私も若いころは爆睡しているところを人に指摘された
こともある,ということもここに書いておかねばなりません...
長い期間をかけて,周囲がよく教育して下さったのですねぇ.)

「質問をする」となると,これは難易度がかなり上がります.

超異分野,凡人であれば猛烈な睡魔と闘うのが精一杯,
という状況にもかかわらず,こういうプロジェクトのコアなメンバーの先生方は,
どんな異分野のことでも熱心に聞いて質問をされるんですね...

サウイフモノニワタシハナリタイ・・・.

2008年5月16日金曜日

翻訳

去年,教科書の翻訳の仕事をはじめてやりました.
先輩研究員の方と一つの章を半々に担当し,ボスの査読を待っておりました.

最近になってボスが査読を完了したとのこと.
ボスのコメントによると,

○先輩研究員はばっちり.ボスも直すところがほとんどなかったとのこと.
●私の担当は,直訳調,誤訳も多く,直した部分を挙げるときりがない.

キツイダメだしに結構へこみました.
で,恐る恐るもとの原稿と,ボスから送られてきたものを見比べてみると...
(怖くてまだ全体を直視できてないんですが...)
うーん,納得.ボスの日本語の方がずっとわかりやすい...悔しい.

何がいけなかったのか,ということを自分なりに分析すると,
●一文のまとまり,にこだわって訳したこと
→思い切って,段落ごとくらいのまとまりで,内容が合っていれば良い,らしい.
●英単語のニュアンスをなるべく生かしたい,と思うあまり,ヘンテコな日本語になってしまっていたこと.
→とにかくわかりやすい日本語にするのが一番,らしい.
●とにかく意訳すること
→私はあれで相当意訳していたつもり.でもまだまだ!らしい.

何となく,イメージとしては,
・私は単語(長くて文節)をいちいちちまちま日本語に変換している
・作業としては,段落ごと色分けして,センテンスごとに番号をつけ,一文一文順番に訳して行った.
→この作業は,時間的な効率は高かったものの,クオリティは低かった...ようです.

一方でボスは,
・センテンス,あるいは二,三の文章まるごと,あるいはもっと多くの文章を,ぎゅっと吸い込んでどどっと出している.
→これができれば,時間的な効率も高いまま,質の良い翻訳文ができるようですが...
どーやったらこういうレベルに到達できるのか知りたい...ぬぬぬぬぬぬ.

あ,少しだけ自己弁護します.
自分の守備範囲からかなり離れたところを担当しちゃいました.ははははは.
なおかつこの教科書は,医学生向け,というのをかなり意識していて,
臓器や組織,ホルモンの名前がガンガン出てきて,
本当に良い勉強になりました...

また,翻訳の際,WebLSDがとても役に立ちました.



2008年5月14日水曜日

Googleグループ

知り合いの方に教えてもらって,Google グループを使いはじめました.
まだ,良く理解していないんですが,
簡単にメーリングリスト的なことが立ち上げられるようです.
共同作業を効率良く進めるのに便利そうです.

「二重らせん」入手 Photoreading

二重らせん,届きました.
あら!さすがベストセラー.文庫です.
それも,相当年季が入った感じ.

今20ページくらい進んだところですが,
もうしょっぱなから,
「いやー,James Watson てひとは...」
(てんてんてん,の部分は,実際に読んでみて,自分の感想を入れましょう!)
ちなみに私は,
○頭は切れる,目から鼻に抜けるとはこういう人を言うのか
○そこまで言うか,的な描写が満載,でも,鋭い観察眼と筆力がないとできない芸当

間違いなく,この本はおもしろい,でしょう.
(まだ読了してないですが)
ただ,こういう人と一緒に仕事はしたくない,かも...

読みかけの本が多いですな,この頃.
利益の方程式,もまだ読了できず.

来週にかけて,仕事で読まなくちゃいけないものがあるので,
読書のペースは落ちるかも...

翻って,仕事でも集中して期限内に読まなくちゃいけないもの,
とかがあるとすれば,
速く読める,というのはかなり有利ですね.
やっぱしPhotoreadingやりたいなぁ.
夫に内緒で受講すると,怒られますかねぇ...
まずは本を買ってみるか...

2008年5月12日月曜日

情熱大陸 

昨夜の情熱大陸,勝間和代さん,見ました!

いやー,圧倒されました.

既に色々な人がブログ等々で内容をまとめていますので,後発の感が否めないのですが,私なりの感想です.

○うらやましいこと
→お子さんが3人いること
→流行の著作家であること
→大成功していること
→それでいて健康的でありかつ女性らしいこと
→本当の意味でindependentであること
→本にあれだけのお金を「惜しみなく」「ぱっと」使えること
→速読(photoreadingってやつでしょうか.セミナー行きたいかも...)
→自分の頭で考え問題を見抜き行動に移し成果を出せること

実にうらやましいですね...

一番実現困難なところはどれでしょうね...
「本当の意味でindependentであること」
というところでしょうか.
「子供が3人」
というのもかなり難しい!
(もし次妊娠して双子だったりしたらあり得る!?)
「大成功」「流行著作家」よりは簡単か...?

と思うと,逆に,
「健康的であり女性らしいこと」
「本」「photoreading」
は実現可能に思えてきましたね.

ともあれ,勝間さんに元気をもらって,明日もいきいきと頑張りまっしょい!

2008年5月11日日曜日

Google reader

Google readerを使えるようになってきました.
これも便利...!
更新があると,未読アイテムとして教えてくれます.

定期的にチェックしておきたいブログが多くなってきたので,
(柳田先生のブログ,勝間さんのブログ,知人のブログ,等々)
一つのページで総覧できるというのは便利ですねー.

2008年5月10日土曜日

読書メモ ダークレディと呼ばれて

読書メモ,カテゴリ数にすると意外と少ないですね...
4月以降,意識して読書量を増やしているのですが.
インプット量に対してアウトプット量が追いついていない,ということでしょうかね.

読んだまま忘れちゃうのも嫌なので,メモメモ.

○「佐藤可士和の超整理術」
○「理系のための口頭発表術」
○「グーグル完全活用本」

昨夜読了したのが,

○「ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実」ブレンダ・マドックス
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%A6-%E4%BA%8C%E9%87%8D%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%93%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%81%A8%E3%83%AD%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4759810366

これは,かなり読みごたえがありました.
この本だけについては簡単に紹介します.

20世紀最大の発見と言われる,DNAの二重らせんモデルにまつわる話です.
この業績で1962年に,ワトソン,クリック,ウィルキンスの3人がノーベル賞を受賞しましたが,その功績に決定的な影響を与えながら受賞の4年前にがんでこの世を去った女性科学者,ロザリンド・フランクリンの伝記です.

中盤くらいまでは,読み進むのにちょっと努力を要しました.
なぜなら,
非常に丁寧ではあるけれどもある意味淡々とした描写が続いたからです.
銀行家の娘として裕福なユダヤ人家系に生まれたロザリンドが幼少期から青年期をいかに過ごしたか(もちろん超優秀な学生だったようです).第二次大戦を挟んだ当時の時代背景などなどがつづられています...
しかし最後まで読み進むと,彼女の生い立ちと人となりの真実を説得力のある形で記述しているという点で,重要な基盤となっていることに気づかされます...

中盤以降は,夢中で読みました.
物語の中核,ワトソン・クリックの二重らせんモデルへの決定的な影響を与えたとされる,DNAの仕事に取り組むことになるあたりからです.

イギリスで教育を受けた後しばらくパリで研究生活を送り,30才頃既に彼女は炭素の研究で研究者としてのキャリアを着実に積み上げていました.そして本人には不本意なところもあったようですが再びイギリスに戻ることとなります.そこで待っていたのが,DNAの研究だったわけです.ほどなくして,ワトソンとクリックが割り込むようにして登場し,ウィルキンスとの確執もひどくなってきます.

そして長く語り継がれることとなった大事件へとつながります,
「彼女の撮った回折像を,ワトソンとクリックが(ロザリンドに無断で)ウィルキンスを通じて見せてもらった」

彼女は決定的な証拠を提供しながらその栄誉にあずかることなく若くしてこの世を去る悲劇の女性科学者,であることを多くの読者はこの物語を読む前から予備知識として知っているでしょう.まるで映画タイタニック,のようです.聴衆がすでに悲劇的な結末を知っているので,見る側もどんどん引き込まれて行きます.

そして,悲しい結末へ進むのです.がんと闘いながら気丈に最後まで研究に打ち込む姿,独身であり資産家の娘であった彼女が遺産を誰に相続することにしたか,ワトソンのベストセラー「二重らせん」で悪役として描かれてしまった悲劇と不当さ...,これらのくだりには,本当に心が揺さぶられます.

しかし一つ認識を新たにしたことは,彼女は非常に優秀な研究者で,30代後半の若さで亡くなったにもかかわらず,輝かしい業績を既にいくつも出していたのです.若くして亡くなってしまったのは本当に惜しいことですが,彼女自身は科学を愛し研究を心底楽しんでいたようです.なので,読後感は,予想していたほど悲壮感はなく,むしろ彼女の人生はきらきらと輝いていたのだということを知ることができて良かった,という気になります..

また,料理がとても上手であったこと,独身であったけれど,大の子供好きであったこと.でも,キャリアを維持することと子供を持つこと,この二つを両立することはできない,と心に決めていたらしい.恋もしたようです.結婚するかもしれない,と思った独身男性に出会ったけれども,既にその頃病気を患っていてあきらめた,というのが悲しいところです.

著者の取材力,構成力,筆力,には脱帽です.描写は実に鮮やかです.全てが必要なコンテンツだったと最後に気づきます.ちなみに,著者の夫たる方はNatureの編集長をつとめられたこともある人物だとか.

ウィルキンスの「二重らせん 第三の男」も読みたいなと思いました.
あ,遅ればせながら,名高い(悪名も高い?)ベストセラー,ワトソンの「二重らせん」も...
(この業界にいながらまだ読んでないのか,と自分にツッコミです...ははは...)

連休から今週にかけて

連休から今週まで,実に充実していました.

○実家に帰省
○静岡に一泊
○ホームパーティー

連休あけ3日目の昨日は,

○研究室のセミナー

今回は仕事の進捗状況報告.

こうやって見直してみると笑っちゃうくらい大忙し
でしたが,楽しく乗り切れました.

茂木健一郎氏の「脳を活かす勉強法」にちと影響されて,
タイムプレッシャーをかけて達成感を楽しむ,
ということを意識したのが良かったかもしれません.

メインテーマの進捗はあまりなく,かなり遅々としたものですが,
論文にまとまるような手がかりを掴んだかも?
という内容.
さて,9月末までにどうにかしたいです.

2008年5月9日金曜日

情熱大陸

たった今ママ友のブログで知りました,
勝間和代さんが5月11日の情熱大陸に出演されるそうです.
楽しみ!見逃さないようにしなくちゃ...

2008年5月7日水曜日

こだまで静岡-東京間

連休後半は,家族3人静岡に一泊しました.
4日少し遅めに出て静岡駅前に宿を取り,
翌日朝から日本平動物園に行ってきました.
あいにくの雨で撤収を余儀なくされ,
夕方早めに埼玉に帰ってきました.

今回の教訓
○こだまで静岡-東京間は,自由席がどこかはあいている.
指定が全部埋まっていても焦るな.
ちなみにこの日は連休をあと一日残した5日.
○屋外の予定の場合は,何はなくても天気チェックと雨具の用意.
○日本平動物園は,東静岡駅からシャトルバスが運行している場合あるらしい.
○コンピューター,FAX&コピー複合機が完備している宿にはじめて泊まった,出張には最高だ.
(→それならちゃんとネットで天気とか,目的地への交通とか,下調べしとけよ!と自分にツッコミ)
○安い宿だと,
「あのホテルに泊まったと思えばこのくらい食事にかけてもいいよね」,
という気になったりして,食事代が↑.
○逆に,宿がそこそこ良くて快適だと,むしろ外出したい気が失せる.
その分外食代が↓.

しかし,静岡は近くていいな...夫がうらやましい.
(夫の出身は静岡で,私,青森.)

新幹線の中では,
「電通鬼十則」と「利益の方程式」を読みました.
前者は読了.

「利益の方程式」
こちらは,まだ途中です.そのうち感想メモをアップしたいです.