2008年9月27日土曜日

アンパンマンミュージアム

学会から戻る途中で、アンパンマンミュージアムに寄りました。
(私としては、牧野植物園に行きたかったけれど、コドモには勝てず。)
時間がなかったので、
高知のはりまや橋周辺→アンパンマンミュージアム→空港、
タクシーで。
入園料の10倍近くのタクシー代。。。

でもですね、私としては、行ってよかったなぁ。
やなせたかし先生によってキャンバスに油絵(に見えました。たぶん。)で描かれた数々のアンパンマンファミリー。そして、どういう経緯でアンパンマンが生まれたか、絵と直筆で説明されたボード。
ボードを読んでいたらなんだか涙が出そうになりましたよ。

最初、アンパンマンは、大人には評判が全然良くなかったのだとか。
「あれはやなせさんの本質ではない」と言われたそうです。
でも、子供たちの心をがっちりとらえて、じわじわ、じわじわ、と人気が高まっていったのだそうです。
アンパンマンミュージアムの情報は、こちら↓
http://www.anpanman-museum.net/html/what.html

学会から戻りました

学会で高知に行ってきました。

去年はいろいろあって、学会参加はゼロ。
というわけで2年ぶりの口頭発表でした。

ええと。今までの学会発表のなかで一番緊張しませんでした。
リラックスしてできました。自分でも驚き。

当日朝、ぎりっぎりまで準備してましたが。。。f^^
完成したのは朝の5時~。うふふ~。
それでも何か、楽しかったんですよね。

私、結構小心者でして、口頭発表のあとはいつも燃え尽きたようになって胃がきりきり痛んだりしたんですが。とにかく、かならず何かしら憔悴、してしまうんです。準備でテンパッって、ああできなかったらどうしようどうしようと、眠れなかったり。

今回はそれもなし。これはほんと、びっくり。

三毒追放、の効果でしょうか。
それとも、食生活の変化、でしょうか。

確かに、私、変わったかも。
そして、まだまだ変われるかも。

いろいろおもしろい発表も聞けました。これも楽しかった。
大学院時代の恩師が、賞を受賞されていました。今年、3つ目。。。すごい。

2008年9月23日火曜日

読書メモ -理系のための人生設計ガイド

ちょうど昨日読了したところでした.
ママ研究者さんのエントリ,と共鳴するところがあったので,アップします.

理系のための人生設計ガイド
- 経済的自立から教授戦,会社設立まで -
坪田 一男著

著者の坪田先生は,慶応義塾大学医学部教授で5人の(!)お子さんのパパでもあります.

まずまえがきの冒頭部分でものすごく共感できる一文.

「楽しくなければ研究じゃない」

これに引き込まれるようにして,あっというまに読了しました.
---------------------------------------
あまりにネタバレしてしまうと問題もあるかと思うので,オビに書いてある目次の抜粋からはじめたいと思います.コンテンツは,11の設計から成っています.そのうち,

設計3 経済編
「研究者こそ経済的自立が必要だ」
設計6 ポスト編
「母校の教授になるために」
設計7 業績向上編
「ノーベル賞を狙う気持ちで研究する」
設計9 インフラ編
「会社,学会,NPOを用意する」

このいくつかの見出しを見るだけで,「えっ!」と思ってしまいませんか.
なかなか,こうもズバッと言える人は少ない.
で,驚くべきことに
この全てに関して,先生は達成されているのです.
(だからこういう本が書けるというもの)
(追記:ノーベル賞は未受賞ですが,狙っているでしょう.)

最後の,会社,学会,NPO って!
正直自分ではハナから,ムリムリ,って思ってしまいますが,坪田先生はこれを,ひょいひょい,と乗り越えてしまったのです.一番乗り越えにくいのは心のハードルだ,とおっしゃっています.私はここにひどく共鳴しました.

ではどこからその原動力が来るのか.
それはおそらく
「バリュー」(何に対して一番価値を感じ,何を最も大切だと思うか)と
「ミッション」(自分がやりたいというよりも,神様にやれと命じられている!くらいの必然を感じる使命)
「ストラテジー」
が明確であることが全ての根本にあるように思います.
(これは,設計2の自己分析編で紹介されています.)

坪田先生のバリューは,
『ごきげん』
『ごきげんに生きること』
坪田先生のミッションは,
『人の可能性を拓く』

もう一つ「ストラテジー」もあります.
ここもとても大事です.こちらは是非本文をお読みになって欲しいところ.
「バリュー」「ミッション」と「ストラテジー」は,
勝間さんのセミナーの,「ミッションステートメント」と「予定」に似た構造ですね.

研究者として駆け出しの時点から,海外留学,教授選を経てさらに,会社学会NPOのインフラを整えつつある現在からさらに将来を見据え,125才まで生きるつもりで人生設計を披露されています.全部が全部同じように自分が実現できるかどうかは置いておくとしても,読むだけで十分爽快ですし,自分の行動や生活に取り入れられるようなポイントは数え切れないほどあります.この夏ハマって読んだ本多静六博士の著書と似ている点があるように思います(こちらも近々エントリにしたいです.).

最後に,この著書ではいろいろな研究者の方とのやりとりが,実にいきいきと描かれています.そして,紹介されたやりとりに対し,坪田先生は「感謝している」と書き記してあるか,書いてはいなくても感謝の念が文に滲み出ています.それによって,そのやりとりがまた,いきいきと,またきらきらと光の粒のように輝きを放つのです.目次だけを見ると医学系アカデミアの出世論のようで敬遠してしまうかもしれないけれど,そんな方にこそ一読をお勧めします.

坪田先生,笑顔が本当に素敵です.
著者紹介の写真,本文中にちりばめられている記念写真
(中にはノーベル賞受賞者と「授賞式で」の写真も!)のいずれにおいても,
一番の笑顔で写っているのは坪田先生のような気がします.

ごきげん至上主義に拍手喝采!

2008年9月21日日曜日

史上最強の人生戦略マニュアル

小飼弾さんのブログに、勝間さん翻訳の「史上最強の人生戦略マニュアル」の書評が出ていました。
書評を読んで、ますます楽しみに。
買い忘れないようにさっそくアマゾンで予約注文。

全粒粉の蒸しパン

緑茶のせいで眠れません。(笑)
迫り来る学会の準備でもしようよ、と思いつつブログを書いているわたし。
-------------------------------------
最近、全粒粉は蒸しパンにすることが多いです。

→ホットケーキミックスと全粒粉半々くらいに混ぜて、ベーキングパウダーを少々、
→豆乳(あるいは牛乳)とオリーブオイルを加えてまぜまぜ。
→ヘラについたらぼとん,ぼとん,と落ちる感じの堅さに。
→好みでメープルシロップか黒糖で味をつけ、
→具を入れます。

具とは。
豆!栗!さつまいも!

豆は水で一晩戻して水煮し(そのまま食べるのも好きになってきた今日この頃)
栗はスーパーでむきぐりを買って来たり甘栗を入れたり。
さつまいもは、1cm角程度に切ればそのまま入れてもオッケー。

→クッキングシートの上にぼとぼとと落とし(直径7-8cm)
→レンジで5分

これが最近の朝ご飯あるいは間食の定番に。

同室の方に試食してもらいましたが、
「素朴な味〜!」
「なんだか(健康オタクが)本格的になってきましたねー」
とのコメントをいただきました。(笑)

ぜんっぜん甘くないようにもできるし、多少甘めにすることもできます。

全粒粉のレシピ、探してもあまりないんですが、
こんなのどう?というのがあったら教えてください。

PS ちなみに,全粒粉100%で餃子の皮も作ってみました。
餃子とは全く違う食べ物になりました。(笑)

ラスカー賞

ちょっとタイミングが遅かったかもしれませんが。
今年のラスカー賞、東京農工大名誉教授の遠藤章氏に贈られるそうです。

http://www.asahi.com/science/update/0914/TKY200809130230.html

血中コレステロールを低下させる特効薬「スタチン」の発見の業績に対して、だそうです。
発見は73年。コメの青カビから。6000種類の微生物を調べたとか!

日本人の受賞は5人目だそうですが,臨床医学部門でははじめてだそうです。

以下に,asahi.comに載っていた遠藤氏のコメントを転載します。
「夢がかなってうれしい。野口英世やペニシリンを発見したフレミングのように、世の中に一つは役に立つことをしたいと思ってきた。若い人の夢を広げられるように、80歳までは現役でがんばりたい」

研究を続けて来た長い道のり。
実に発見から30年以上経っています。
当時遠藤氏は40才前後だったわけですね。おおお。同世代。

きっと、賞をもらおうと思って研究をしたわけでなく、
「世の中に一つは役に立つことをしたい」と地道にこつこつと研究を続けてこられたのでしょう。
あとになって賞の方がついてきた、ということでしょうか。

ということは、私たちがこの先30年以上経って、日本人の誰かが賞をもらうとき、
「ああ、あの当時のあの仕事が今こういう大きな賞をもらうんだなぁ」
と思い返すこともあるのかもしれませんね。

基礎をやっている自分はなかなか
「これぞ世の中の役に立つ」というアウトプット先を見つけるのが容易ではありませんが、
いずれにせよ研究畑にいる私たちにとっては、元気をもらえるニュースです。

2008年9月20日土曜日

ノンカフェインの飲み物

コーヒーをやめましたところ。
ハーブティーをいただいたり、黒豆茶をいただいたり。
有難いことです。。。感謝です。
自分では、韃靼そば茶を買いました。
あと、実家から梅干しが(大量に)送られてくるので、
お湯割り焼酎なし梅入り、も定番になりつつあります。

ノンカフェインの飲み物、探せばあるものですね。

ただ、こういうタイプのお茶、煮出すタイプがあります。
ラボでマグで飲むためにひと工夫。
マグに入れて、熱湯を入れ,レンジで一分。十分出てきます.
なんだか、体がほかほかします。

追記:
今日、回転寿しに行って、うっかり無意識に緑茶を飲んでしまいました。
で、眠れません。(笑)

上を向いて歩こう

先日、参画の講演会のときに撮った記念写真を見て。
また、先週あったテレビ会議で自分の姿を客観的に見て。

びっくりするくらい背中に肉がついている。
背脂系だぁ。きゃあああああ。
まず間違いなく姿勢が悪いというのが、大きな原因だなぁ。

しかし、
職場ではコンピューターに向かったり、顕微鏡に向かったり、ノートを書いたり、
家では家で、料理を作ったり、洗い物をしたり、掃除をしたり、洗濯物をたたんだり。

これ全て、「顔が下向き」

上を向く仕事はないものか、と思ってみましたが。

○洗濯物を干す。
○ネガやプレートを蛍光灯に透かして見る。
○ちょっと高いところのものを取る・操作する。

仕事ではありませんが、

○バドミントンをする。

というのは上を向きますね。

下を見る仕事だからといって減らすわけにもいかないので、

→あ、今、下を向いて仕事をしている、と思ったら
→肩を後ろ側に引っ張って胸をそらす

ということをしようかと思います。

歩くときは、

○上を向いて歩こう!
(涙がこぼれないように、ではないけど。)

2008年9月19日金曜日

教職免許

教職免許が更新制になるらしいです.
以前ママ研究者さんとのやりとりで,教職免許そう言えば申請してないまま放置,ということに気づき,何か行動を起こそうと思いつつ,そのままにしてありました.

今となっては,高校の先生になるという選択肢は限りなくゼロに近いものの,
○せっかく青春時代の時間と労力をそれなりにかけたものを無に帰するというのは惜しい.
○履歴書の免許・資格欄に一項目書ける(だからどうなの,というつっこみもありましょうが,それでも).

とりあえず今からでも申請すれば取れるものかどうか,更新制になったあとはどう対処すればいいものかどうか,メールで問い合わせをしてみました.必要であれば,HP上で勧められているように,埼玉県教育委員会に出むいて相談しようと思います.申請の際に必要なものはだいたい,成績証明書,履歴書,戸籍抄本,などなど.成績証明書など,実際相談の際に必要と思われるものを,母校の理学部と理学系の事務に依頼しました.早速丁寧なレス.私のミスまで指摘して下さいました(在学証明書は,在校生にしか発行できません,ってそうですよね...すみません).

RIKENメモ

ほんとに,最近ブログの記事が散漫で,すみません.

こんなの見つけました.
仙台支所出張のときにお勉強させてもらったのがコレです.
何回見ても,封筒の中の麻薬,風邪薬を区別できるって感動.
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080912/index.html
ああいうパックに白い粉が入っている時点でかなり怪しいですが...

このデータベース,古い絵画や壁画の修復にも将来的に役立てたいとのことです.

あと,こんなのも見つけました.
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080909/index.html
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080909/detail.html
私は,この仕事の発端となった「カンゾウ勉強会」というのにぐっときました.
地道な取り組みからはじまってこういう成果に.それをプレスリリースでちゃんと書き起こしてくれているのも良いなぁ,と思います.

勝間さんの情報

勝間さんのメルマガによると,新刊プレサイトオープンだそうです.リンクフリーだそうなので転載します.

読書進化論&日本を変えよう サイト・プレオープン
http://sgkn.jp/katsuma/
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/

BGM(シロホンぽいの音の上に,ぽーぴー,ぴーぽー♪)を小さくする術はないでしょうか.読者の方のインタビューは明瞭に聞こえましたが,勝間さんのがよく聞こえないです.これはもったいないよう.
-------------------------
一昨日,研究所のママ友達のKさんが,J-waveで勝間さんのトークをたまたま聞いて,感動しましたよ,とわざわざメールを下さいました.
りんごを持って参上し, ブログにコメントを下さっていたのもKさんですよね,と.勝間さん話でしばし盛り上がり,ついでに私のオフィスにも寄ってもらって,フォトリーディングやフレームワーク本をお貸しししました.

J-Waveラジオ開始予告
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/book_lovers/
http://www.j-wavemusic.com/
-------------------------
見逃していました,このブログ.
早速readerに登録.
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/book_lovers/

通勤時に見かけたもの

昨日の通勤時に見かけたもの.

グーチョコランタン,ガタラットが今度はひらがな仮面でした.
最近ガタラットに注目してしまいます.なぜでしょう.

大きな幹線道路を右折待ちしていたところ,側面いっぱいにアンパンマンが描かれた(多分この絵柄)ラッピングトラックを見つけました.大きいごついトラックなのに大変かわいい.運転している人はどういう気持ちなのかな.

2008年9月18日木曜日

洋書に挑戦しようか

もう一つ,The Scientistのニュースレター(登録すると送られてくる)で,下記の本がレビューされていました.

http://www.amazon.com/Motherhood-Elephant-Laboratory-Women-Scientists/dp/0801446643

ちょっとこれ,読んでみたいです.

読書量は,半年前に比べて,10倍近くになったような気がするのですが
(いやこれ本当.その前は,限りなくゼロに近い状態が長く続いていたので),
洋書にはまだトライしたことがなく.
(自分の研究に関する専門書や論文,アメリカで出産したときにシアーズ博士のベビーブックの原著を拾い読みした程度.)

でも,この内容だったら興味も続きそう.

読んでみようかしら.

日本語翻訳を勝手にブログにつづっちゃったりしたら,著作権的にまずいのかしら.
どう思われますか?

値段を問い合わせ中〜,です.
(ん?Amazonでぽちっとしちゃえば海外からも届くもの?届くか?shipping feeは?)

週間東洋経済 

同室のFさんが,図書館で借りてきた雑誌を紹介してくれました.

東洋経済 5月17日号 特集 子供格差 
衝撃の内容が目白押し,です.
目次だけは拾ってこれたので,下記に.
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/2008/0517/index.html

東洋経済,という雑誌自体手に取ったこともなかったので,よくわからないのですが,
扇動的というか,ぎょっとする見出しが踊っています.

とりあえず,教えて下さったFさんに感謝,です.

2008年9月17日水曜日

りんご つがる

実家からりんごが届きました.
今回はつがる.
今年は特に赤くて,大きい気がします.
早生品種は味がぼけやすいので,早めに皆さんにおすそわけ,です.

秋の訪れ,を感じますね.
これから10月,11月と,りんごや洋梨が次から次から次へと次へと届きます.
私も荷造りを少しでもしようということで,今年も1回は実家に帰ろうと思っています.

父が定年を迎える前後に畑を拡張して植えた苗木が,だんだん収穫量が多くなってきているそうです.
思えばそれは大学院生の頃,ですね...りんごの木と私,どちらが成長しているかな.

2008年9月15日月曜日

中秋の名月におはぎ

今日は中秋の名月.
うちの実家の方では,お月見のときはおはぎを作ります.

無加糖のあずきのパックを使いました.
黒糖で甘みをつけ,ちょっとお水をくわえて火にかけながらつぶしました.
あったかいうちは,水っぽくて全然あんこっぽくないですが,冷えると固まって来ます.
ご飯は,発芽玄米入りのご飯があったので,それをつぶしました.
で,さましたあんこでつつみました.

甘さ控えめで,おばあちゃんがつくってくれたおはぎにちょっと似てました.
うんうん,この程度の甘さで十分なの.うれしい♪

ネガのスキャナー

先々週に気づいたことなんですが.
エプソンスキャナー,GT-X970がとても良いです!
電顕ネガを直接高解像で取り込みができます.
速い,というのも魅力.
写真暗室に行かなくて済むようになるかも...!

秋の出張

去年は,学会を極限まで控えていました.
母の具合があまりよくなかったので,実家に頻繁に帰っていました.
また,子供は秋にあまり強くないのか,0才の時はひきつけ,1才のときは入院.
(そういえば,2才だった去年も,実家に帰ったときに手足口病になったりしてたな...)

子供も随分丈夫になったことですし,旅慣れしてきたので,
今年の秋の学会シーズンは,積極的に参加することに.
また妊娠したりしたら身動き取りにくいし.行けるうちに行ってみよう.

9月は植物学会で高知.
10月は,PSCのリトリートでかずさ.
11月は,所内研究グループの恒例シンポジウムで蒲郡.
11月はもうひとつ,奈良でシンポジウムに参加することにしました.

夫も秋はなんだか出張が多そう,とのこと.

これは,セイフティーネットも強化せねば.

そんなことを思っていたら,昨日になって,子供発熱&ハナヂ.
やっぱりキミは秋に弱いだろ.
早く治れ〜.

2008年9月14日日曜日

グーチョコランタン,NHKの受信料

先週のグーチョコランタン,おもしろかったことをメモメモ,です.

ガタラットが「五穀豊穰」とか「策士策に溺れる」
というコトバを使っていました.
そして,五穀豊穰ってどういうこと?に対して,
「おこめやむぎがたーくさんできることだよ!」
という説明が誰かによってなされていました.
単純明解な説明,いいですね.

こんなメモを書いていたら,NHKの受信料の請求が.
(どうやらちょっと前に停止した銀行口座からの自動引き落としになっていたらしい)
だいたい月1200円くらい?とすると,一日40円ですか.
それであのコンテンツを家族全員が見られるとすると,安いのかしら.




2008年9月13日土曜日

就職への道のり5

久々にこのシリーズ、です。

博士3年になり、博士論文作成に向けてのデータ取り、論文作成、その合間にポスドク先探し、をしました。最終学年、正念場、ということで、長年雇っていただいていた家庭教師のバイトを辞めました。

学振ともうひとつ、研究所のポスドク職にもアプライすることにしました。大学3年の時と卒研の時にお世話になった助教授の先生がその研究所に移りラボを持ってまもない頃でした。ちょうど、これから顕微鏡に力を入れたい、植物のプロジェクトも軌道に乗りつつある、ということで。大学院進学の時にずいぶん迷ったラボだったこと、私の顕微鏡のスキルが生かせそう、ということが大きな要因となり、決断しました。その研究所には、研究室の先輩の何人かがポスドクとして行っていたので、いろいろとお話を聞かせてもらいました。これは助かりました。

5月は書類書き、6月7月はひたすらデータ取り、8月は面接、と、日々慌ただしく過ごしていました。面接、大変短いものでしたが、なんとなく質疑が大失敗したような気がして、がっくりしながら研究室にも顔を出すことなくとぼとぼ帰路につきました。研究所の敷地を出たとたんバケツをひっくりかえしたような雨が降ってきて、私の心象風景とよく重なりました。

一から出直しです、と、また実験に戻りました。

しばらくして、結果が来ました。

驚いたことに採用、でした。

小さいながらも論文を4報書いていたことがプラスに出たのかな、と大変嬉しく思いました。

採用の連絡を一番喜んでくれたのは母でした。4人きょうだいのうち、3人が地元を離れ、実に20年にわたり仕送りをしつづけたけれど、今年で終わる~!と「実際に」小躍りしたそうです。

私が博士課程の間に、なかなか順調に進まなかったり、胃を壊したり、水漏れ事件を起こしたりして、ずいぶんと両親には心配をかけました。それでも、両親はずっとほどよい距離感で励まし続けてくれましたた。
母は、大学受験のときは、地元に残ってほしいとか、自分の実力にあった学校を目指した方がいいのではないか、とか、こちらのモチベーションをそぐようなことを言ったりもしていましたが、この頃になると、「やると決めたらしっかりやりなさい」と。

母は、15歳のときに親元を離れ、看護婦になりました。兄弟が多く父親が病気がちで、家計の状況を考えると、進学はできず、働きながら学ぶことを選んだそうです。
「女性も職業を持って自立しなくてはいけない」
「自分は進学をしたかったけれどかなわなかった。自分の子供にはこういう思いをさせたくない。」
その後夜学に通って養護教諭の資格を取り、まだ大学生だった私の父と結婚し、4人の子供を育てながら小学校や中学校の保健室の先生として定年を迎えるまで働き続けました。

「ソロモンの箴言。知恵ある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみとなる。」

聖書の一節で、私の名前はここからいただいたそうです。母にずいぶんと心配をかけた私はむしろ後ろのフレーズに似つかわしいかもしれません。

博士課程のいつだったでしょうか、確かかなりつらかった時、母親から送られた聖書の言葉。

「艱難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出すことを知っているからである。そして、希望は失望に終わることはない。」

秋は学会、11月は予備審査と、また止まらない機関車のような生活。
予備審査を何とか無事通過し(終わって消耗して眠りについても、予備審査の夢を見ました。一晩に何度も。目が覚めて、ああ終わってるんだよ、と胸をなでおろしたことを覚えています。)
年明けに論文提出、本審査。

大学3年から、博士の5年まで過ごした建物ともお別れ。寂しいとかいう気持ちはあまりなく、ああやっと卒業できるんだ、ここから離れられるんだ、という気持ちがありました。

アパートを引っ越し、ラボを引っ越し、ひどく疲れていたのでしょうが、あまり気付かなかったらしく。

入所前日、つまり3月31日に、40度の熱が出ました。
保険証がないので病院にも行けず、これはピンチ。
とにかく行かなきゃ。這うようにして家を出て、入所式に出ました。辞令をもらって、説明会に参加して、目が回るってこんな感じかぁ、と思った社会人一日目、でした。

(つづく、かも。とりあえず就職したので一段落、でしょうか。つづくとしたらここからポスドク編となります)

なんか、苦労話ばっかりになって辛いですね。当時はほんと、いろいろやらかしたというか、よくもこんなにトラブルを呼び込むなぁ、という体質で。(笑) 行いが悪かったのでしょう、きっと。ははは。で、結局こういう肝っ玉かあさんになりました。はっはっは。

2008年9月12日金曜日

講演会 

昨日は男女共同参画の講演会で,畑恵先生が研究所にいらしてくださいました!

大変お忙しい中,国会議員在職中の活動をフィールドワークと捉え,博士号を取得された,というのは驚異的です.専門は科学技術政策だそうです.また,在職中あるいは結婚後に起こったいろいろなこぼれ話をユーモアたっぷりにご紹介され,会場の笑いを誘っていました.
一つだけ紹介すると,国会議員でも結婚すると,女性の方(つまり畑先生)は周囲から
「家に入るんでしょ?」
「旦那さんの手伝いをしていればいいんだよ」
と言われた,ということ.旧態依然とはこのことです。
ここでは書きませんが,時代劇か!というようなやりとりもあったそうで...爆笑でした.

後半は,博士論文の一部分を紹介されました,科学技術政策における資源の配分で日本が抱える問題点について考察されていました.要は,日本はインプットの割にはアウトプットが少ない,のだそうです.ただ,それに対する解決策となるとあまりに問題が根深く巨大で,何から手をつけて改革をしていけばいいのか皆目見当がつかない,というのが正直なところです...講演会の最後の質疑応答の時間に,
「末端の一研究者は,どういうアクションを起こせばいいのか何かアイディアがあったら」という質問がありましたが,
「何か改善してほしい,こういうアイディアがある,というのを,国会議員に寄せて欲しい」
とのこと.

私の個人的な意見としては,
インプットの割にアウトプットの少ない日本,その原因の大きなものの一つは,
「モノにお金をかけすぎ,ヒトへのお金のかけかたがヘタすぎ」
ということ.
予算横ばいか微増の中で人件費削減,なんて状況が導くものは,
装置を作るメーカーや仲介業者が業績upするかもしれませんが,
研究者は研究以外の雑用に振り回され業績down,って笑い話みたいな結末ですよ.

話はちょっと横にそれるかもしれませんが,要は,
「日本人は機械が大好き」,なんです。

これは自分がアメリカやドイツに行ったときに,
「あっ,自分,日本人で,こんなにメカ好きだったんだ!」
と思い至ったことでもありますが。

つまり日本の製品って,家電製品一つとっても,すごーく繊細に,すごーく良く出来てる。
で,それを「あっ,いいなー♪」と思う自分がいる。
外国に行って,「あれっ,日本だったらここがこうなってるのになぁ,がっかり。」
ということで初めて気づく。

モノ作りが得意だったため,それを流通させたり販売したりするのも得意。
こういう傾向が,研究環境の中にも,良くも悪くも浸透しきっている。
機械にお金をかけるのに抵抗がないんですね。でも,人件費は削れ,って言う。
(こういう私も,顕微鏡,ほーんとに大好きで。良く出来ているものほど,しびれます。
日本人なんだな。。。)

ええと,話がかなりそれました。

講演会での畑恵さん,特に印象的だったことをまとめます
○とにかく言葉のひとことひとことが聞き取りやすい.これは,さすがです,としか言いようがありません.
○姿勢と立ち姿,お辞儀が美しい.
○見た目はとてもお美しく女性らしい雰囲気を漂わせながら,
○一方で,ちょっとやそっとのことでは絶対に折れない,力強さやしなやかさを感じました.

学ぶことがあまりに多すぎて,何だったら自分に取り入れられるのか,と悩みますが,

○意識的に少し声を作ってみようかな,と思いました.
→私はもともとかなり低音なほうなのです.
試しに昨夜の夕食時,高めの声でやりとりをしてみました.夫との喧嘩が減る,という効果がありそうです(笑).夫の声は特に喉に力を入れてしゃべるタイプ.最近これが私やコドモにうつってきたか!?と思い当たるふしもあり,その声につられないように,意識的に変えて行こう.
○姿勢,立ち姿の美しさ.猫背の私,とにかく常に気をつけるしかないですね...あの域に達するのは到底無理かもしれませんが.

とりあえず,目前に学会が控えているので,人にわかりやすく,受け入れられやすく話しができるよう,上記二つを心がけてみようかと思います.

2008年9月10日水曜日

この頃

唐突ですが,職場ではブログをアップしないこと,という決まりをつくりました.
最近,職場で注意喚起があったので.
でも,思いついたことをメモっておかないと,書くネタを思い出せない.
というわけで,自分自身宛にGmailで「今日のメモ」を書くというのはどうか,ということをやりはじめました。それすら怒られるのか?さすがにそれは大丈夫なのかしら...?

なので,最近ブログの記事が散漫です。すみません。^^;;;

加えて,
→DVDプレイヤーが壊れ
→コドモと遊ぶ時間を増やしたので
→読書やブログにあてられる時間が減りそう

という状況です。
でも何とか工夫して捻出しましょう。

→30分程度の適度な運動をして
→深い眠りを得ることにより
→睡眠時間をあと30分短くすれば

1時間できますね♪ 

ただ,顕微鏡をたくさん見た日は,不思議な疲れが残ったりします.
(うまく行った日はそうでもない)
脳の特定の部分が疲れてるのかな...

【お誘い】
飲み会&お宅訪問のお誘いが二つありました.
嬉しい&有り難いことです.

【気になる論文】
新着論文.
http://www.jstage.jst.go.jp/article/csf/33/1/33_133/_article/-char/ja
へぇ.水銀ランプでもニポウディスクで結構見える.

【学会近づく】
学会の時に同門会が開催されることに.
25日!前から予定していたMさんとの会食とバッティング~.
Mさんにお願いして日程を変更していただきました...
あああ有り難うございます.

2008年9月9日火曜日

月の工房でランチ,勝間さんに感謝,参画講演会

【ママランチ】

日曜は,子供が0才から2才まで預けていた職場の託児所のママ仲間でランチをしました。
楽しかったー!!!
お子さん達はしばらく見ないうちにおっきくなっていて,感慨深かったです。
お忙しいところ来てくださったママ仲間のKさん,Tさん,Tさんに感謝です!
「月工房」のレンタルルーム,子連れでゆっくりしたいときには大変オススメです。
夫は一人だけパパ参加でしたが(本当に行くの?と意思確認はしたのです。行く,という力強い返事。),
良い子にしていました。えらいえらい。

【FirefoxとGmail】

FirefoxでGmailがアクセスできず.
勝間さんブログエントリで解決.すばらしい.
感謝です。
ついでにChromeを入れようかと思ったけれど,Winみとことで断念しました。
Gmail, これだけ頼る状態になったかと改めて思いました...
導入したのは4月.まだ半年も経っていません.

後午後に一度,Gmailにアクセスできず.何か不安定なかしら?

【男女共同参画の講演会】

今週は参画講演会.
木曜,14:30から!
講演は,畑恵さんです!
人が集まりますように〜!
TYさんの指令のもと,鋭意宣伝中です.^o^

【今週末,何する?】

今更,ですが.
シロイヌナズナワークショップに行って勉強してこようかしら,と思ったりしました.
その後の学会のポスターとプレゼンができていて,子供預け先があれば全く問題なく行けるなぁ.
(いや,できてないんですがね,今週がんばればできるかな,ってことで)
あ,事前登録が〆切られている...
プログラムを見たら,月曜午後までみっちりある.体力的に厳しいな.残念.断念.
参加者130名.

というわけで今週末なにをしようかしらん?
部屋掃除でしょうかね.久しぶりに.
夫は学会シーズンを目前にして,一泊でどこかへ,という体力はないとのこと.
頑張れ夫.

【仕事メモ】以下本当に自分専用のメモです.すみません.

YCについてKさんに指南を受ける.
大変ポジティブな意見をいただく.嬉しい.
440とかで叩いて,CとYチャネルを撮り,
それを,Y/Cにするだけでいいんだそうだ.へえ.
任意タイミングをiとすると,Ci, Yi となり,Yi/Ci とすればよい.
ある細胞が妙に明るいは,本当に意味があるんではないか?
で,そういった細胞中で,私の大好きな構造が多いかも.
これは,YCラインとTagRFPのラインとを掛け合わせよう!

2008年9月7日日曜日

Tさんと顕微鏡ショールームへ、顕微鏡もろもろメモ

先週は、アメリカでPIをされているTさんと一緒に、某顕微鏡会社のショールームへ行きました。

#Tさんは本当にカッコいい方です。
#植物科学業界のなでしこジャパンあるいは女子ソフトボール級、と勝手に思っています。

この春にリリースされた新製品を見たのですが、これは、良いです。
営業さんの巧みな表現を引用しますと、
「画面が静か」
「漆黒のバックグラウンド」

Tさんも、かなり興味を持っていらっしゃったようです。

翌日その印象がさめないうちにと、旧製品で同じサンプルを観察してみました。
上記のふれこみが本当だなぁ、ということを確認。

ただこの会社の顕微鏡はマジ高い、というのが常にネックです。。。
独立したら、とてもとても買えません。。。
今しか使えないと思って、ガンガン使わせていただこうと思っています。

その時に話題になったbrainbow,など、顕微鏡関連で検索したら出てきたことをメモしておこうと思います。

……………………………………………………………………………………………………
○brainbowって何?
http://wiredvision.jp/gallery/200802/20080214164501.html
すごい.ぞっとほどうつくしい.
で,うつくしいなぁと思っているときにはまた脳はうごいているわけで.
……………………………………………………………………………………………………
○携帯顕微鏡
http://wiredvision.jp/news/200805/2008052219.html
これすごくないですか?むっちゃ欲しい.
……………………………………………………………………………………………………
○これ知らなかった
http://wiredvision.jp/archives/200408/2004081802.html
原文は
http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/sci;305/5686/1007?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&andorexacttitle=or&andorexacttitleabs=or&fulltext=Ernst+Stelzer&andorexactfulltext=or&searchid=1&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance&fdate=7/1/1880&tdate=9/30/2008&resourcetype=HWCIT,HWELTR
このムービーすごい.
http://www.sciencemag.org/content/vol305/issue5686/images/data/1007/DC1/1100035s5.mov

Nature&Scienceより抜粋

まとめて覚書です。

【Science(8月29日号)】

--------------------------------------------
☆Research Article

分解能3.45Aにおける大腸菌(E. coli)機械受容チャネルの開状態の構造
Wenjian Wang, Susan S. Black, et al.
[英文アブストラクト]
http://sciencemag.wir.jp/d.ut?t=NrFtMr7
[日本語アブストラクト]
http://sciencemag.wir.jp/d.ut?t=NqxS4m7

☆Research Article
分解能3.45Åにおける大腸菌(E. coli)機械受容チャネルの開状態の構造
The Structure of an Open Form of an E. coli Mechanosensitive Channel at 3.45 Å Resolution
○大腸菌(Escherichia coli)の機械受容チャネルであるMscS
○開いて急速にイオンを流出させ、膨圧を緩和する。
○分解能3.45ÅにおけるMscSチャネルの開構造
○直径13Å未満の小さい孔がひとつある
○3つの膜貫通ヘリックスが傾いて大きく回転することにより作られる。
○活性化の程度の変化と伝導度の減衰、それについての分子機序
--------------------------------------------
遺伝子組み換え植物(タバコ)を用いた野外実験により、花の芳香の持つ意味
が明らかになった
Danny Kessler, Klaus Gase, et al.
[英文アブストラクト]
http://sciencemag.wir.jp/d.ut?t=NrRSjJ7
Science 29 August 2008:
Vol. 321. no. 5893, pp. 1200 - 1202
--------------------------------------------
代謝
「思考の糧」として摂食を考える
Metabolism
Food for Thought
--------------------------------------------

【Nature2008年9月4日号】
……………………………………………………………………………………………………
☆〔 News and Views 〕追悼:戸塚洋二氏 (1942-2008) 【 無料公開記事 】
……………………………………………………………………………………………………
☆Nature8月21日号 News and Viewsに掲載された追悼記念記事を翻訳。
http://ml.emailalert.jp/c/acsJaafonGoIxIaj
……………………………………………………………………………………………………
☆今週のトップニュース『 熱帯低気圧が凶暴化した原因は海面水温の上昇なのか 』
……………………………………………………………………………………………………
☆遺伝:真核生物では、挿入/欠失部位の近くで一塩基変異率が上昇する
Single-nucleotide mutation rate increases close to insertions/deletions
in eukaryotes pp105 - 108
……………………………………………………………………………………………………
☆細胞:連続運動中移動中のミオシンVaのメカノケミカルカップリングの直接観察


2008年9月5日金曜日

就職への道のり4

間があいてしまいましたが,再開です。
もうこうなったら開き直って時間をかけていろいろ書いちゃおう。
-------------------------------

【いろいろな不安】
修士の間に,一度,教授がふらっとやってきて
「おーい,ちえさん,修士卒業したらどうするのー?」
とかなーりカジュアルに聞かれました。
「先生になるんだっけー」
え,ええと。
「教職の単位は取れますが,一応,博士課程まで進んでやれるところまでやってみたいです。。。」
と答えたような気がします。
「あ,そう,じゃぁがんばってねー」
で,教授は同じ学年の次の人へ。
「おーい,○○さん,修士卒業したらどうするのー?」

本人意思確認行脚,だったようです。
一番大事なところは本人に言わせる,気づかせる,テクでしょうか。
本人は不安だらけ,でしたが。

修士の間には,大きな事件や災害がありました。
オウム地下鉄サリン事件と,阪神大震災。
なんだか社会全体がものすごく不安な空気に包まれていたような気がします。

地下鉄サリン事件は,私が使っていた地下鉄の沿線でも発生しました。
その日はたまたま自転車で出かけ,救急車や消防車がいつにもなくたくさん往来していて,
ラボに到着して事件を知り,ぞっとしました。

阪神大震災は,大変なショックでした。
関西出身の友人の妹の彼氏,は,全壊したアパートに,卒論のフロッピーを探しに行った,
等の話を聞きました。
漠然とした不安,がしばらくつきまといました。
こんなのんきに実験を続けていていいのか。
しかも,何のためにこの実験をしているのか。
私が修士を取るってこと以外に何の役に立とうか。
そんなことをぐるぐる考えたりしましたが,
かといってボランティアに行く時間も決断力も実行力もなく。

【博士1年】
修士をやっとのことで通り(これまた中の中くらいの成績だったらしい),博士課程に進学しました。
いつもいつも不安でした。
「こんなんで博士取れるのかな。」
修士の時にたくさん手伝ってもらった反動というか,
コミュニケーションがそれほど上手くない私は,
お世話になった助手の方に話しかけるのが恐ろしく,
一年くらいぎくしゃくしました。

学振の書類に書いたプロジェクト,修士の間は,
「博士に進んでからやったら」
と教授に言われていましたが,
学振落ちて博士に進学したところ,
「博士からはじめても遅いんじゃない」
ガビーン。ええっ,そりゃないよ,先生,と当時は思いました。
でも,このプロジェクトは結果的にやらなくてよかったことが判明します。
私がD2の時に,アメリカの別のラボから論文が出ていました。
もし,私が,D1からこれをはじめてしまったら,再起不能な痛手を被っていたと思います。
でも,この世界,
"I did it, but you didn't"
なのです。アイディアがあっても,やらなければ無意味。

博士1年の秋,再び同じ学会に行きました。
このときも修羅場修羅場。
リポD,ユンケル,を飲んで徹夜。
ユンケルは次第に高い値段のものにしないと効かなくなります。^^;;;
学会が終わると,胃が壊れてました。
初めて胃カメラを飲み,
「こんなツライ思いをするんだったら,胃を壊さない生活しますう」
と涙ぐみました。

【論文書き】
「どんなことでもいいから,自分で論文にしてみなさい」
という教授の教えに従い(修士の頃から言われていた),
やっとこの頃から小さい小さい論文を書き始めました。
修論でまとめた英文テキストをもとにして,推敲し,英文校閲に出し,投稿。
ゲラが上がって来たときは感動しました。別刷り,というのにも。
周囲の人に助けてもらいながらも,なんとかここまでこぎ着けた。
組み写真の時もそう思いましたが,ああ,自分の作品だなぁ,と。

この年も,一応学振を出してみましたが,ハガキが返って来ました。
ハガキ→書類でダメー,ってことです。

【博士2年】
この年,両親がそろって退職しました。
母は定年退職。父はもう一年あったのですが,母と仲良く同じ年に退職。
年金生活をしている(しかも父は一年早かったので,すぐ年金をもらえない)
両親からこれまでと同じ額の援助を期待するわけにはいかず,仕送りの額は減りました。
しかし奨学金やアルバイトの中から,少しずつ貯金をしていたので,なんとかなりました。
でも,学振が通ったら,両親からの援助もなしでやっていける。
今年はがんばるぞう。
5月の爽やかな季節,学振の書類の締め切りを一週間あまりに控え,大変なことが起きました。
私の住んでいた部屋は雑居ビルで,階下に洗濯ものの水が漏れてしまい,階下の電子写植機が壊れました。その対応で数日まるまる潰れました。
はい,この年もハガキが返って来ました。

もう,とにかく論文を書かないと,やって行けないんだということが切実にわかってきました。
小さい論文を,こつこつと書いて,投稿。この年は確か2つ書きました。

自分が修士を取る頃,周りに随分手伝ってもらいましたが,この年はその恩返しにと,周囲を手伝いました。一つ上の先輩の博士論文要旨,とか,2つ下の修士論文要旨とか。時間はもちろんかかるのですが,この,周囲を手伝うという作業を通して,随分と勉強をさせてもらった気がします。客観的に仕事を見ることができるというか。私は要旨のレイアウトが結構得意になっていました。
#ちなみに論文要旨は,日本語でA4数枚に図と簡単な筋書きをまとめる,というものです。ちっちゃなポスターを何枚か作るという仕事。

この年,ものすごく元気な新人が入って来ました。
桁外れに仕事を進めるのが速く,M1の夏くらいにはもう,一報書き始めている,という勢い。
飲んだら飲んだで強烈。
デキの悪い先輩の私は,なんだかやりにくい奴が入って来たなー,と眺めていました。
私も結構飲む方なので,他のラボとの合同飲み会の時など,うちのラボの子が何かしでかしやしないかと
ひやひやしながら見ていました(じっさいいろいろやらかしてましたが)。

そんな人と将来結婚するとはこれっっっっっっっっっっぽっっっっっっっっっっちも思いませんでした。

(つづく)

2008年9月4日木曜日

内田麻理香先生のブログに

コメント欄にsuikyoとのやりとりで書いてありますが、
内田麻理香先生のブログに紹介していただきました。

http://ameblo.jp/marika-uchida/entry-10134692784.html

オフとオンのつながり、ブログをやっててよかった!と思った瞬間でした。

2008年9月3日水曜日

こんな記事が

コーヒーをやめましたが,こんな記事見つけました.

http://www.asahi.com/science/update/0901/TKY200809010182.html

その後の体調

お酒をやめ、コーヒーをやめ、
肉をかなり減らしています。
卵と牛乳は、週に2,3回程度。

一方、増やしたものは。
野菜、
ナッツ、
ゴマ、
海藻、
豆・豆製品、

主食は、
発芽玄米入りのご飯、
そば、
じゃがいも、など。

間食はやめられず、
りんご、バナナなどの果物、
ナッツ、
茎わかめ、
ふがし、
などを食べています。

コーヒーとお酒をやめたせいなのか、
野菜と穀物、豆を中心とした食生活のせいか、気持ちが安定しております。
ちょっとのんびりしすぎかなぁと思うくらい、変な焦りがなくなりました。

体重の変化は、徐々にですが減少の傾向にあります。
これまで単調増加だったことを思うと、良いことです。

ただし、デスクワークをしているとどうしても間食がやめられない、というのが悩みの種です。
これには二つ朗報があって、今年に入ってからおもーくのしかかっていた物書きのめどがついに出口が見えてきたこと、去年の夏に翻訳していた教科書はゲラの段階を通過したこと。

実験台や顕微鏡の前にいる時間が、自然と間食が減るでしょう。

コーヒーをやめてから一ヶ月経ちました.やめられるものです.
水分補給,この頃はもっぱら「お湯」
そんな生活をしていたら,同室の方から,ノンカフェインのハーブティーをいただきました!
嬉しい〜!有り難うございます!

このような生活をしていて気づいたこと.

○お砂糖たっぷりのクッキーなどを食べると,食べた直後は大丈夫でもあとで頭痛がするらしい.
○これは,パンやご飯など,白いものを大量に食べると同様のことが起こるらしい.
(こういう状態に陥ると,コーヒーが欲しくなりますよね.)
○野菜や豆っておいしい.
○食べたあと,上記の様な具合悪さが起こることはまずない.

何となく,続けられそうです.

ASPB

最近備忘録っぽくなってきてますが,...,

ASPB membership renewal をしました.
6月に恩師がこの学会から大きな賞を受賞されました.
感慨深いrenewalです.

最後にこの学会に参加したのは,3年前.
コドモが生後5ヶ月のときでした.
シアトル!子連れでいろいろありましたが楽しかったです.
そう言えば自費で参加しました.
(発表もしなかったし,乳母車押しながらの子連れ狼状態だったし.
ラボから出してもらうのはあまりに申し訳なく.)

そうそうその時夫が賞をもらってました.
その時に別の賞を受賞されていた日本人の先生と,今共同研究をさせていただいています.
おお.人とのつながりって感慨深いですね.

来年はハワイ.

行きたい.というか,宣言しといた方がいいのかな.
行きまーす.楽しみ.

2008年9月2日火曜日

名古屋に行ってきました2

先日の名古屋レポートの続きです。

【Sさん】
一般公開は4時で終了、それから車でNさんのおうちへ。
しばらくNさんのおうちで休憩&子供たちを遊ばせていました。
Nさんのマンション、広い!
名古屋、住環境がいいですね。
そこへ同じマンションのママ研究者仲間、Sさんがいらっしゃいました。
Sさん、数か月前にアメリカから帰国した若手PIです。
かっこいー!Nさんと私と同い年だそう。
そして、7か月のお子さんがいます。
ええっと、最近着任されたって聞きましたが。。。
生後2ヶ月のお子さんとともに帰国&赴任したのだとか。
す、すごい。。。
妊娠中に面接だったそうです。
(↑実は私もそうでした。就職への道のり、の最終章あたりに出てくるかな。)
すごい人が世の中にはいるものです。
ママ研究者仲間でひとしきりおしゃべり、コドモたち(Sさんの上のお子さんは、NさんのSちゃんと仲良し、そこへうちの息子が加わり)はコドモの世界を形成しつつ遊び、傍らでNさんの旦那さま、Hさんがくつろいでます。
ああ、子供がいる家族の風景、だなぁ、となんだかとてもとても居心地がよかったのです。
しばらくして、お昼寝から起きたSさんの赤ちゃんと対面!
きゃわいい~。赤ちゃんますますほしくなる~!

【名古屋飯、味噌煮込みうどーん】
夕食は、味噌煮込みうどんを食べに行きました!
はじめて名古屋で味噌煮込みうどんを食べたとき、あまりの衝撃に数日味噌煮込みうどんのことが頭を離れなかった、というくらい味噌煮込みうどん好き、です。
しじみと名古屋コーチン入り、というのにしました。
静かに感動しつつ&コドモの食べこぼしと格闘しながら堪能。
漬物とごはんが出てきます。ごはんもおいしい。ビバ名古屋飯。

【お風呂へ~】
みんなでお風呂へ。露天風呂もあって気持ちよかったー。
うちの子、あまりにコーフンしたのか、お風呂ですってんころりん!!!
後頭部を打って鼻血が出ました。。。焦った。。。
気をつけようよ、私。。。

【深夜までおしゃべり】
Nさんのおうちに戻り、コドモを寝かしつけて。
おおお、大人の時間だ!!!
なんだか話がつきなくて、Nさんとひとしきりおしゃべり。
ビデオデッキの表示が1:07だなと思って、そろそろ寝ようか、
ふと背後の時計を見たら、2時半でした。あ、ビデオデッキの表示は時計じゃなかったんだな。。。

【喫茶店文化に触れる】
翌日は、これまたNさんの超自然的な引きで、見事に晴れました
コメダコーヒーで、モーニングをいただきました。
久し振りに白いパンのトーストを食べて、あー、白いパン、そうそうこういう味、という気分。
名古屋文化、興味深いです。

【モリコロパークへ】
車に乗って、モリコロパークへGo!
http://www.aichi-toshi.or.jp/park/park(HP)/morikoro/index.html
愛知県児童総合センター、
http://www.acc-aichi.org/
いろんな遊び道具があります!
もう、コドモの心わしづかみ、です。
まずはひとしきりいろんなところへもぐってみたり。
らせん階段で一番上まで登ってみたり。
滑り台でフリースタイルですべってみたり。
リニアモーターカーのブースでトラップされたり。
水遊びができたり。
いやー、コドモを遊ばせるのに大変良いところです。素晴らしい。
隣接した公園?に東海一の大きさの観覧車があり、乗ってみました。
観覧車に乗ること自体かなり久し振り。しかもかなりデカイ&高い。
大人も十分楽しめました。

夕方ちかく、Sさんのご家族とも合流し、積み木のたくさんあるブースで最後は遊びました。
木のおもちゃ。いいですね。
卵大の木の球が、ボールプールいっぱいにあって。
これが私のココロをなぜかひきつけました。
じゃらじゃらじゃら、ごろごろごろ、という音がどこかで聞いたことがある、
大変心地よい響き。
何に似てるかと思ったら、
麻雀パイをかきまぜる音に似ていました。おおおー。

夕方までたっぷり遊んで、
名古屋駅まで送ってもらいました。
大変名残惜しく、
「帰るのやめちゃう?」
というNさんの言葉に、つい
「うん」
と言いそうになってしまいましたが、
また来るよ!また会おうね!こっちにも遊びに来てね!
ほんとにいろいろとありがとうございました!
という言葉とともに、名古屋をあとにしました。

【コドモ爆睡】
あれだけ激しく遊んだので、覚悟していましたが、コドモは新幹線の中で爆睡。
乗り換えの時は、なんとか起きてくれました。えらい、えらいぞー!
18時10分に名古屋を出発して、品川、渋谷、副都心線経由で帰ってみました。
21時に和光につきました。

【総括】
名古屋、近いです。実家に行くときの半分くらいかしら?
荷物はいつものリュック一つですみました。
ジプシーみたいだな、と我ながら思います。^o^

ストリートビュー,驚愕

すごいすごいと噂は聞いていましたが,
今日はじめてGoogle ストリートビューをやってみました.

驚愕.

うちのアパートも見えていました.
ちなみに玄関側,ベランダ側両方.
ベランダ側,間に畑があるため,画像が小さくなっていて本当によかった...

あと,アメリカに住んでいた頃の場所も見れるのかいな,と思い,
ミシガン州ランシングへ.

見れた.びっくり.

3年しか経っていないのにもう記憶が定かでなくて,
とりあえず出産した病院近辺とかに行ってみました.

これだけ見えるとちょっと怖い気もします.

覚書です -Natureより

Vol 454 | Issue no. 7208 | 28 AUGUST 2008より

医学|抗インフルエンザ薬への手がかり
Anti-influenza prospects 
Letters pp.1123, 1127

細胞|タンパク質の品質管理
Protein quality control
Article p.1088

生理|ヒトは何歳まで生きられる?
How far can you go?
Review Article p.1065, www.nature.com/podcast

システム生物学:細胞の逆解析
Systems biology: Reverse engineering the cell pp1059 - 1062

宇宙|「暗い」部分が多い銀河
Galaxies with a dark side
Letter p.1096

nature_v454_n7208

2008年9月1日月曜日

セミナーメモ GOLVEN,落し物で焦った...。

今日は午前中本郷でセミナーでした。
植物のペプチドホルモンのお話、でした。
○ペプチドホルモン、antagonistic に働くのか、synergestic に働くのか?
○重力屈性に関わるペプチドホルモンについて、
でした。
植物のペプチドホルモン、最近大変華やかな領域になっています。
おもに形態形成や細胞分化、の領域で、だったのですが、
おおおついに重力屈性もか!ということで、大変興味深く拝聴しました。

印象深いことについて覚書です。
☆根でも胚軸でもGOLVEN機能しているらしい。
☆oxでもKOでも同じphenotype,ということで、PIN、auxin、GOLVENでポジティブフィードバックループを形成しているかも?という作業仮説。

私としては、「おおおペプチドホルモンついに重力屈性にも関与!?」というびっくり具合が大きかったです。しかし今回のトピックも下流の方の出来事であり、依然として上流のストーリー、平衡石が動くという物理的な刺激が、どうやって化学的なシグナルに変換されるのかということの解明には、まだまだ道のりがありそう、です。そのあたりはぜひ日本のグループに解明してほしいなぁ、と切に願っています!

さて、和光に帰ろう、ということで、本郷三丁目でお財布をタッチ。

あれ、ピッて言わない。んん?財布を見てみたら、

suikaがなーい!!!

もっとまずいことに、suikaと一緒に入っていたはずの数枚のカードがなーい!!!

しばらく、カバンの中をあさり、ローソンに聞いて、それでも手がかりなし。
セミナー室かな、でも、セミナー室ではお財布いじってないし。
案内所で聞いてみたところ、
「こちらですか?」

あああああああー、あったー!!!
よよよよかったー!!!

ちなみに、落としていたものは、suika,インターネットバンキングのカード(!)、印鑑登録のカード(!!!)、イトーヨーカ○ーのポイントカード、など。。。

先日のケータイといい、この頃落し物が多いです。反省。

原因を考えてみると。。。

★最近、カードだらけだったお財布をちょっと整理し、重要なものだけ入れておくことにしたのです。
そしたらスカスカになってしまい、ぽろっと落ちやすくなってなってしまっていました。

お財布、買い換えようかしら。。。という考えが頭をよぎりましたが、
ちょうど本多静六博士の著書を読んでいたところだったので、踏みとどまりました。

対策:
○スカスカのポケットには原則カードを入れないことにする。
○使う頻度の高いものを、見開き部分に。
○頻度が低いけれども持っておきたい、でも落としたら大変困る、というものは、もっと奥まったところ、少なくともすべりおちたりしない場所に。

あああああー、びっくりしました。