2008年5月16日金曜日

翻訳

去年,教科書の翻訳の仕事をはじめてやりました.
先輩研究員の方と一つの章を半々に担当し,ボスの査読を待っておりました.

最近になってボスが査読を完了したとのこと.
ボスのコメントによると,

○先輩研究員はばっちり.ボスも直すところがほとんどなかったとのこと.
●私の担当は,直訳調,誤訳も多く,直した部分を挙げるときりがない.

キツイダメだしに結構へこみました.
で,恐る恐るもとの原稿と,ボスから送られてきたものを見比べてみると...
(怖くてまだ全体を直視できてないんですが...)
うーん,納得.ボスの日本語の方がずっとわかりやすい...悔しい.

何がいけなかったのか,ということを自分なりに分析すると,
●一文のまとまり,にこだわって訳したこと
→思い切って,段落ごとくらいのまとまりで,内容が合っていれば良い,らしい.
●英単語のニュアンスをなるべく生かしたい,と思うあまり,ヘンテコな日本語になってしまっていたこと.
→とにかくわかりやすい日本語にするのが一番,らしい.
●とにかく意訳すること
→私はあれで相当意訳していたつもり.でもまだまだ!らしい.

何となく,イメージとしては,
・私は単語(長くて文節)をいちいちちまちま日本語に変換している
・作業としては,段落ごと色分けして,センテンスごとに番号をつけ,一文一文順番に訳して行った.
→この作業は,時間的な効率は高かったものの,クオリティは低かった...ようです.

一方でボスは,
・センテンス,あるいは二,三の文章まるごと,あるいはもっと多くの文章を,ぎゅっと吸い込んでどどっと出している.
→これができれば,時間的な効率も高いまま,質の良い翻訳文ができるようですが...
どーやったらこういうレベルに到達できるのか知りたい...ぬぬぬぬぬぬ.

あ,少しだけ自己弁護します.
自分の守備範囲からかなり離れたところを担当しちゃいました.ははははは.
なおかつこの教科書は,医学生向け,というのをかなり意識していて,
臓器や組織,ホルモンの名前がガンガン出てきて,
本当に良い勉強になりました...

また,翻訳の際,WebLSDがとても役に立ちました.



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