「クマムシ?!小さな怪物」
を読みました。
クマムシ、10年以上前から気になっていました。
大学院生の頃、博学の友人が、すんごい生物がいる、と教えてくれたのです。
一度見てみたいなぁと思っていたのですが、この本を読んだら疑似体験できました。
クマムシというのは。
系統的には非常に特殊な位置にあります。
緩歩動物門という門に属し、その門にはクマムシ類だけが含まれます。
これがどれだけ変わった事かということが、本書では大変わかりやすく説明されていました。
たとえば私たちヒトは脊索動物門、に属します。
その脊索動物門には、哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類、両生類、などの脊椎動物だけでなく、ナメクジウオ、ホヤなどなどまでが属するわけです。
クマムシ類だけで単独の門を構成するなんて、どんだけユニークなやつなんだ?
4対の脚を持ち、ネコバスみたいな恰好。
のこのこ、とクマのように歩くのだそうです。
もともとの名前はドイツ語で「小さな水熊(Kleiner Wasserbar, aはウムラウトつき)」だったそうです。
走査電子顕微鏡写真。うーん、かわいい。
で、このクマムシのすごいところ。
乾くと樽型に変身し、
樽型の状態では真空や放射線にも耐え、レンジでチンしても平気!なのだそうです。
最初にクマムシの話を聞いたときも、「宇宙空間も飛べるんじゃないのー?」とか言って盛り上がりました。
今回ひょんなことからこの本をネットで見つけ、読んでみようかなと。
2章の「オニクマムシの生活史」では、著者の鈴木さんがクマムシを苦労して飼う話が出ています。
あああ、いいなぁ。クマムシ、見るだけでいいから見てみたい。
餌を確保するのが大変だったそうです。いいなぁ、わくわくします。
適当にそのへんに生えている苔を拾ってきて、シャーレに水とともに入れて、一晩くらい置くと、のこのこ出てくるそうです。
あああ。見てみたい。かわいいクマムシ~。
でも学会前だからやっちゃだめ~。
一般公開の前にでもやってみようかな。
2 件のコメント:
クマムシ!私も前から気になっていました。
ご存知とは思いますが、「クマムシゲノムプロジェクト」(http://kumamushi.net/)なるHPも笑 本当にゲノムが読まれたら、すごいことが分かりそうですね。
実体顕微鏡で十分観察できる様ですし、その辺にうじゃうじいる+色々不思議な性質を持っている(=遊べる)ということは、理科教材にもってこいのような気もします。
たかはげさん、コメントありがとうございました!
ほんとにクマムシゲノムプロジェクトは始まってるんですね!うおお!
>理科教材にもってこいのような気もします。
そうですよねー。昔流行ったらしいシーモンキーに似てるかもしれませんね。もう少し先ですがコドモが大きくなったら自由研究のネタになるかも、と思っています。
コメントを投稿