2009年3月30日月曜日

セミナーメモ Prof. Randy Scheckman

今日は東大でProf. Randy Scheckmanのセミナーを聞きました。
membrane traffic の分野では大御所中の大御所です。
私は今日はじめてお目にかかりました。

http://mcb.berkeley.edu/labs/schekman/

まずはセミナーの感想。
1時間の間にメインのトピック2つに絞り、とても丁寧になおかつ流れるような展開でお話されました。
驚くべきことは、言いよどむことがまずなく、まるでシナリオを読んでいるよう。
しかしながら、スライドはほとんど見ないで聴衆の方を見ているのです。
まるで私たちの後ろに別のスクリーンがあってそれを見ているのでは、と思ってしまうほど。
(↑もちろんそんなものはありません)
まるで俳優のようです。

もともと出芽酵母の変異体を多数単離して遺伝子をクローニングした、という一連の仕事がいくつもの華麗な金字塔的業績となっているのですが、最近はそれらの因子が関与するヒトの遺伝疾患などに興味が徐々にシフトしているらしく、非常に素晴らしい展開だなぁと思いました。それでも酵母をやるメリットはたくさんあるということで、今でもラボの半分くらいのメンバーが酵母を使って仕事をされているそうです。

その後、セミナー室でワインとお酒とケータリングの食事会となりました。

いくつか質問をしました。
「座右の銘は?」
「どうしたらあんなに流暢なセミナーができるのか?」
などなど。

座右の銘については、
正確なフレーズは覚えていないのですが、
「単純な事を繰り返しやってばかりいると頭が悪くなる」
というような感じ。

セミナーについては、
○内容を詰め込み過ぎないこと、
→聴衆がついていけるだけの量というのは限られている。あまりに詰め込むとlostする。
○とにかく聴衆を見て話すこと、
→自分の話に聴衆がついてきているかどうかわかる。もっと言うと、学部生などの講義などでは、寝そうになったりケータイで遊んでたりしてないかというのを監視できる。

コドモが私の背後でイライラしていて限界なので今日はここまでです。(笑)

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