2008年4月22日火曜日

脳を活かす勉強法,科学者という仕事

「科学者という仕事 ー独創性はどのように生まれるかー」 酒井邦嘉著
やっと読了.

随分前から読みはじめたのですが,
途中3分の1くらいのところでつまってしまい,
勢いがつきませんでした.

実は,

「脳を活かす勉強法」茂木健一郎著 を

という間に読了してしまい,
その中で「パッと読め」ということが書いてあったので
(これは勝間さんも同様のことを推奨されてますね)
じゃ,パッと読んでしまおう,と思ったら,
結構一気に読んでしまいました.

ええと,話が前後しますが,以下にそれぞれの感想とメモ.
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「科学者という仕事 ー独創性はどのように生まれるかー」 
酒井邦嘉著

○偉業を成し遂げた科学者の言葉が随所にちりばめられてある.
○取り上げられている科学者は,活躍した時代も分野も多様.
○この中から本質を抽出し,自分なりのやり方で実践することができれば,
科学者として生きていく大きな助けになるだろう.
●ただし,多様・多岐である分,本質を捉え抽出するのはやや難しい.
●途中で興味が発散してしまう(私のような)読者もいる可能性あり.

良書です.
大学院生だけでなく,学位を取ってまもないポスドクの方々にも
特に強くお勧めします.
私のような「もはや若手ではない」研究者にも読みごたえあります.
以下に,「もはや若手ではない」研究者が
敢えてメモに残しておこうと思った一節を挙げます.

【良い研究発表の条件】
デルブリュックの教え
(1)聴衆は完全に無知であると思え
(2)聴衆は高度な知性を持つと考えよ
堀田の教え
(1)聴衆は完全に無知であると思え
(2)聴衆の知性は千差万別であると思え
(3)聴衆がおのおの自身よりも一段上のレベルまで理解できるようにせよ

うーん,難しいですね.
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「脳を活かす勉強法」
茂木健一郎著

ベストセラーだそうですね.
いやわかります.
前述しましたが,本当に

という間に読めてしまいました.
読後感は,とても明朗,爽快,です.
前者に比べれば,やや軽快に過ぎるような気もしてしまいますが.
読者の設定が違うので,それはいたしかたないかと.
(あきらかにこちらの方が,前者よりも広い範囲の読者を想定しています)

この本の良いところは,これを読んで影響されて,
実際にアクションを起こしやすい,という点でしょうか.
これは,勝間さんの書籍にも言えます,しばしば「巧いなぁ」と思います.

人に何かメッセージを発信して,何らかの行動を起こしてもらう,と
いうのには,秘訣・法則のようなものがあるのではないかと思ったりします.

章ごとに,短くまとめがあります.
そしてその項目は少なくて3つ,多くて5つ.
非常にシンプルな文章で表現しています.

この本で挙げられている極意を,少しでも多く実践したい,と思いますが,
同時に,
人に興味を持ってもらう,引いては行動を起こさせる極意,も知りたいものです.

あと,蛇足ですが,
イギリスは,変人を許容する文化がある,という件を読んで,
ケンブリッジに行きたくなりました...^o^




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