2009年2月4日水曜日

間に合えばラッキーな実験

昨日書きましたが、今日は今週金曜のラボミーティングに
「間に合えばラッキー♪」
な実験を入れました。

私が見つけた”ある構造”がどんな風にできてくるのか、というのを、
タイムラプス撮影で捉えたい、というものです。
タイムラプス撮影、は、インターバル撮影とも言います。
すごく簡単に言うと、ある時間間隔ごと(たとえば10秒とか1分とか)に1コマずつ撮影すること。
それを1秒間に何コマとか再生すると、ゆっくり起こる現象がよーくわかるわけです。
「時間を縮めて見てみよう」ですね。

二つ工夫をしました。

長いタイムラプスなので、サンプルをいかに良い状態で保つか。
今日思いつきでやってみた方法が大変うまくいきました。

見たい部分は、見たいタイミングにおいてはまだ種皮の中に隠れているので、なんとかして露出させなくてはいけません。種の大きさは直径0.3mmくらいでしょうかね。
その皮をむくんです。
これまたちょっとした思いつきでうまくいきました。

で。

一発で撮れたかも。

おおお。

正確に言うと、2サンプル目、合計4トライ目で撮れた画像に、いいものが写っていました。

方法はまだ改良の余地はあるかもしれませんが、基本的な路線は間違っていない感じ。
こんな珍しいことにトライする人、たぶん世界中でもそんなにいないんだろうなぁ...。

こういうちょっとした工夫とか手先の器用さにこれまでも随分助けられました。
以前のエントリで簡易版を紹介したことがありますが、シロイヌナズナの茎(直径1mmくらい)を剃刀で縦切りにして、外側から4層目の細胞内の動きを追ったりしていました。
このときも、結構あっさりと基本路線ができて、あっけなく撮れたんですよね。えらく感動しましたが。

こういうのが私の得意なことなのかな...。

一方、訓練すればそれなりに誰でもできるはず、のことは苦手だったりします。
遺伝子のクローニングとか、切ったり貼ったりとか。
やる気もアウトプットもいま一つ。(苦笑)

2 件のコメント:

suikyo さんのコメント...

何が撮れたのか、ちょっとドキドキします。
いずれどこかで拝見できるのを楽しみにしています。

私の得意はなんだろうなぁ、と考え中です。

ちえこまま さんのコメント...

suikyoさん、コメント有難うございました!

例のモノの形成モデルをずーっと前からいろいろと考えていたのですが、今回撮れた結果を見るとはそれのどれとも違うような...。まぁそれはそれでおもしろいかも、と思っています。