昨日は男女共同参画の講演会で,畑恵先生が研究所にいらしてくださいました!
大変お忙しい中,国会議員在職中の活動をフィールドワークと捉え,博士号を取得された,というのは驚異的です.専門は科学技術政策だそうです.また,在職中あるいは結婚後に起こったいろいろなこぼれ話をユーモアたっぷりにご紹介され,会場の笑いを誘っていました.
一つだけ紹介すると,国会議員でも結婚すると,女性の方(つまり畑先生)は周囲から
「家に入るんでしょ?」
「旦那さんの手伝いをしていればいいんだよ」
と言われた,ということ.旧態依然とはこのことです。
ここでは書きませんが,時代劇か!というようなやりとりもあったそうで...爆笑でした.
後半は,博士論文の一部分を紹介されました,科学技術政策における資源の配分で日本が抱える問題点について考察されていました.要は,日本はインプットの割にはアウトプットが少ない,のだそうです.ただ,それに対する解決策となるとあまりに問題が根深く巨大で,何から手をつけて改革をしていけばいいのか皆目見当がつかない,というのが正直なところです...講演会の最後の質疑応答の時間に,
「末端の一研究者は,どういうアクションを起こせばいいのか何かアイディアがあったら」という質問がありましたが,
「何か改善してほしい,こういうアイディアがある,というのを,国会議員に寄せて欲しい」
とのこと.
私の個人的な意見としては,
インプットの割にアウトプットの少ない日本,その原因の大きなものの一つは,
「モノにお金をかけすぎ,ヒトへのお金のかけかたがヘタすぎ」
ということ.
予算横ばいか微増の中で人件費削減,なんて状況が導くものは,
装置を作るメーカーや仲介業者が業績upするかもしれませんが,
研究者は研究以外の雑用に振り回され業績down,って笑い話みたいな結末ですよ.
話はちょっと横にそれるかもしれませんが,要は,
「日本人は機械が大好き」,なんです。
これは自分がアメリカやドイツに行ったときに,
「あっ,自分,日本人で,こんなにメカ好きだったんだ!」
と思い至ったことでもありますが。
つまり日本の製品って,家電製品一つとっても,すごーく繊細に,すごーく良く出来てる。
で,それを「あっ,いいなー♪」と思う自分がいる。
外国に行って,「あれっ,日本だったらここがこうなってるのになぁ,がっかり。」
ということで初めて気づく。
モノ作りが得意だったため,それを流通させたり販売したりするのも得意。
こういう傾向が,研究環境の中にも,良くも悪くも浸透しきっている。
機械にお金をかけるのに抵抗がないんですね。でも,人件費は削れ,って言う。
(こういう私も,顕微鏡,ほーんとに大好きで。良く出来ているものほど,しびれます。
日本人なんだな。。。)
ええと,話がかなりそれました。
講演会での畑恵さん,特に印象的だったことをまとめます
○とにかく言葉のひとことひとことが聞き取りやすい.これは,さすがです,としか言いようがありません.
○姿勢と立ち姿,お辞儀が美しい.
○見た目はとてもお美しく女性らしい雰囲気を漂わせながら,
○一方で,ちょっとやそっとのことでは絶対に折れない,力強さやしなやかさを感じました.
学ぶことがあまりに多すぎて,何だったら自分に取り入れられるのか,と悩みますが,
○意識的に少し声を作ってみようかな,と思いました.
→私はもともとかなり低音なほうなのです.
試しに昨夜の夕食時,高めの声でやりとりをしてみました.夫との喧嘩が減る,という効果がありそうです(笑).夫の声は特に喉に力を入れてしゃべるタイプ.最近これが私やコドモにうつってきたか!?と思い当たるふしもあり,その声につられないように,意識的に変えて行こう.
○姿勢,立ち姿の美しさ.猫背の私,とにかく常に気をつけるしかないですね...あの域に達するのは到底無理かもしれませんが.
とりあえず,目前に学会が控えているので,人にわかりやすく,受け入れられやすく話しができるよう,上記二つを心がけてみようかと思います.
2 件のコメント:
講演会のまとめ、ありがとうございます!興味深いです。
>「モノにお金をかけすぎ,ヒトへのお金のかけかたがヘタすぎ」
これ、わかるような気がします。
研究に限らず、人しか資源がない日本で、人に上手にお金をかけるってことは大事だと思います。
>夫との喧嘩が減る,という効果がありそうです
笑。
声の出し方って難しいですよねー。上手にしゃべれる人、羨ましいです。私はむしろ声が高い方なので、低めに落ち着いて話したいなぁと思っています。
suikyoさん、コメントありがとうございました!
>私はむしろ声が高い方なので、低めに落ち着いて話したいなぁと思っています。
^-^
ひとそれぞれ、ですね。
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