今年のラスカー賞、東京農工大名誉教授の遠藤章氏に贈られるそうです。
http://www.asahi.com/science/
血中コレステロールを低下させる特効薬「スタチン」の発見の業績に対して、だそうです。
発見は73年。コメの青カビから。6000種類の微生物を調べたとか!
日本人の受賞は5人目だそうですが,臨床医学部門でははじめてだそうです。
以下に,asahi.comに載っていた遠藤氏のコメントを転載します。
「夢がかなってうれしい。野口英世やペニシリンを発見したフレミングのように、世の中に一つは役に立つことをしたいと思ってきた。若い人の夢を広げられるように、80歳までは現役でがんばりたい」
研究を続けて来た長い道のり。
実に発見から30年以上経っています。
当時遠藤氏は40才前後だったわけですね。おおお。同世代。
きっと、賞をもらおうと思って研究をしたわけでなく、
「世の中に一つは役に立つことをしたい」と地道にこつこつと研究を続けてこられたのでしょう。
あとになって賞の方がついてきた、ということでしょうか。
ということは、私たちがこの先30年以上経って、日本人の誰かが賞をもらうとき、
「ああ、あの当時のあの仕事が今こういう大きな賞をもらうんだなぁ」
と思い返すこともあるのかもしれませんね。
基礎をやっている自分はなかなか
「これぞ世の中の役に立つ」というアウトプット先を見つけるのが容易ではありませんが、
いずれにせよ研究畑にいる私たちにとっては、元気をもらえるニュースです。
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