2008年10月6日月曜日

勝間さんの新刊2冊

勝間さんの新刊2冊,購入・読了しました.

まずは読書進化論から.
こちらは,私の準備段階がそこまで行っていないせいか,あまりにあっさりと淡々と読めてしまいました.
読んでからちょっと時間が経ってしまったせいもあるかもしれません.以下私の感想も,あっさり目です.

何でしょう,多分勝間さんの本の私にとっての最大の魅力は,
「最後に行動を促され,やる気になっちゃう」
「そこまでの展開が緻密で,爽快ですらある」
というところにあると思うんですが,
どうも,まだまだ私自身が
「本を書こう,書かなくっちゃ!」
というところまで行っていない,売る仕組みに至っては,あまりに自分とかけはなれた世界すぎて.
また自分がもう少し成長してから改めて読み返したいなと思いました.
やや,勝間さん以外の方による文章の量が多すぎかも,という感もありました.
(勝間さんの文章がそんなに好きなのかー私,という思いに気づいたりもして.)

勝間和代の日本を変えよう,は,たった今,読了しました.
まず,「はじめに」,と「第1章」.
勝間節です.素晴らしいです.これです.私が読みたかったのは!
(というわけで途中でやめられず今日は異例の夜更かし.)

今の日本の職場がかかえる閉塞感,問題点を,ずばりずばりと鋭く考察しています.
展開されている世代論,「あー,言われてみると確かにそうだ!」と,うんうん頷きながら読んでしまいました.
高度経済成長期に子供時代を過ごし,バブルもその後の失墜も知っている,逃げ切り狙い上司世代,と,日本経済が絶頂だった頃を知らず,未来にあまり希望が持てない若者世代.
勝間さんご自身はそのちょうど中間,どちらもわかる,というスタンスで俯瞰しています.そして,どちらにも,appreciate と encourage のまなざしがある.そして,日本を変えよう!一緒に変えて行こうじゃありませんか!という爽快なメッセージを発しています.

そして,第2章.
こちらは,毎日新聞のweb版であらかた読んでいたのですが,サイバラ先生による書き下ろしマンガが,す,すごい...
いやー,改めて,よくぞこのお二人の対談を企画&決行してくれたなぁ,というのが率直な感想です.
その後も仲はいいのかしら,大丈夫なのかしらこの2人...とちょっと心配になりますが.
過激な描写は,サイバラ先生の愛情表現,なのかもしれないので.
マンガの最後のコマ,サイバラ先生による一言が笑いました.
女性研究者ともだちでもよく
「お嫁さんほしいよねー」「そうだよねー」
という話が出ます,ハイ.

さらに第3章,女性が産める,働ける国へ.
この章,勝間さんの弁舌(筆致か?)がますます冴え渡ります.
まずは正しい現状認識から.
「日本は,他の先進国やアジア諸国と比べても,明確に女性が差別されているのです.文字どおり,二流市民扱いです.」
そして,
「正直,女性であるならば,自分が社会で差別されていることがわかっているはずです(もし,そうでないというなら,それは自己欺瞞です).」
ここまで言い切っています.あわわわわ.
職場で男女共同参画の仕事に携わっていますが,
「すみません,私,及び腰でした.」
と謝りたくなってしまいました...

第4章は,ワーキングプア,非正規雇用問題について,雨宮処凛さんとの対談.
この章,知らなかった現実を次々と突きつけられました.
10年後の爆発,というのを,大変恐ろしく感じました.

第5章は再び勝間さんの文章で,NYで考えたポスト資本主義.
勝間さんの視点はさらに日本の国を飛び出し,世界に向かいます.NYで見たこと,感じたこと,体験したことを交え,現在を考察し,将来を展望されています.
その中で,一番印象に残り,ああ勝間さんらしいなぁ,と思った箇所を抜粋,
「教育を受ける機会があり,その後必要なデータにアクセスできる機会があるのは全世界の人口のいったい何%の人たちかと思うと,自分ができることはなるべくやらないと,気持ちが悪くて仕方がないのです」
うーん,さすがだ.

最後,15の提言,で締めくくられています.

カバーの表側,は,Amazonでももうおなじみの,女性代議士っぽい勝間さん,ですが,裏側は,サイバラ先生による勝間さんのマンガです.
(サイバラ先生には申し訳ないですが,似てないです.似顔絵,って言えません.けど,これがサイバラ先生の味なんだろうな,ってのもよーく理解しております.)

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