前のエントリで、
>これほど早いとは思いませんでした。
と書いてしまいましたが、GFPの発見自体は、1962年でした。
そんなに昔に発見されていたとは。(←認識不足を反省)
話題になりはじめ、使われ始めたのは90年代の半ばくらいからでしょうか。
大学院生の頃優秀な後輩が、論文セミナーで紹介していたのを覚えています。
多分その時紹介した論文は、異種の生物でも、GFP遺伝子単独の発現で(つまり基質やco-factorなど他の因子なしで)光らせることができた、というものだったと思います。同時受賞されたTsien博士の仕事だったかも。→後日訂正! Chalfie博士です.
そこから10年ちょっとで爆発的にライフサイエンスの世界に広まり、今では欠かすことのできないものとなっています。
確か、GFPはオワンクラゲの発光器官をそれはそれは大量に集めて、精製したものだとどこかで読んだことがあります(出典が分かり次第またアップします、あ、部分的には検索でヒットしました)。ゲノムなどが決まる前でしたから、地道に地道にモノ集めをしなくてはいけなかった時代だったろうと想像します。
今では、クラゲだけでなく発光するサンゴなどから遺伝子を取るという方法により、新しい蛍光タンパク質が次々に取られています(理化学研究所の宮脇先生のグループにより精力的に行われています)。現在では実に多様な色が選べるようになりました。
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