2008年12月11日木曜日

ロジカルシンキングセミナ―の覚書

ええと、先日のロジカルシンキングセミナーで習ったことの一部と、
講師の先生との休憩時間中の会話から、ちょっと演習してみます。

ひとつめ。「なぜ?」といつも考える癖をつけよう。

「ちえこままさんは、生物科学科?」
「はい、生物科学(ええと、本当はこれは正しくない、学部は生物学科、大学院は生物科学専攻)、でした。私が大学院にいたころくらいに、『生物科学』専攻、と改名されたような気がします」
「生物”科学”ていうのは、最近出てきた言い方じゃない?」
「はい、そうです、実際、その前は、理学部生物学科植物学教室、動物学教室、人類学教室と分かれていて、あまり交流がなかった時代もあると聞きます。」

このときはこんなやり取りで終わったのですが。
もっとスマートに応答もできたのではないか、と思ったりもして。

はい、というわけでここで、「なぜ?」を連発してみます。
○なぜ生物科学なのか?
○なぜ最近になって、生物「科学」となってきたのか?
○なぜその前は、植物、動物、人類と分かれていたか?

・植物、動物、人類、ともともと分かれていたのは、生物学が博物学的要素がメインだった時代があったため。
・当時は、分類すること、記載すること、が主な目的だった。
・枚挙こと自体が目的の大きな部分を占めていたため、植物、動物、人類と分かれていて、なおかつ相互の交流がなくとも学問的な不都合はほぼなかった。
・次第に、生物の機能とは何か、生きているというのはどういうことか、そのしくみはどうなっているのか、ということに問題が移ってきた。すなわち、生理学や生化学が隆盛してきた。
・やがて、植物、動物、人類などの枠を越えて普遍的に語ることのできる生物の構成要素や機能が明らかになってきた。
・決定打となったのは、遺伝情報を担うDNAの二重らせんモデルの提唱。
・分子遺伝学、分子生物学への発展。爆発的な普及。
・これは植物、動物、人類の枠を超えてアプライできる知識、手法へ発展した。
・生物科学、ライフサイエンス、バイオサイエンス等々の単語や枠組みの形成に至った。

これを大まかに逆に説明していけば、すんなり納得してもらえたでしょうかね。
(というか上記の私の分析自体が妥当かどうかという問題もありますが)

ふたつめ。何でもMECEに分けよう。

あるテーマについて、分け方は無限にある。
ただ、良い「切り口」「軸」を見つけるのが大事。
たとえばそれは、今まで自分が見逃していたことを明らかにするような境界線。
まず大きく二つに分けるような良い軸を見つけよう。

みっつめ。これが一番大事かも。何をやるにつけ、「目的」と「ゴール」を見失うな!

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